戦時の生活、苦労と工夫 滋賀・栗東の博物館で特集展示
太平洋戦争中の国民の暮らしに焦点を当てた特集展示「平和のいしずえ2014」が滋賀県栗東市の市歴史民俗博物館で開かれている。
当時、日本は深刻な物資不足や食糧難に陥った。国は「銃後の護(まも)りは台所から」のスローガンを掲げ、生活に工夫を凝らして戦地を支えようと呼びかけた。
会場には、金属不足のため作られた陶器製の豆いり機や湯たんぽ、紙製のベルトのバックルや洗面器など計111点が並ぶ。イナゴやタニシ、雑草の調理法が書かれた冊子も展示している。中には「土を食べましょう」と呼びかける新聞の切り抜きもある。
同市小野の奥村敏子さん(52)は「今の時代は恵まれている。ただ、戦時中は苦労の中にも工夫があったのですね」と話していた。
31日まで。月曜休館。無料。
【 2014年08月05日 08時20分 】