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国際
米ASEAN、中国牽制で一致 外相会議、「航行の自由」を尊重
2014.8.9 20:23
【ネピドー=吉村英輝】米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は9日、ミャンマーの首都ネピドーで外相会議を開き、ASEANの一部加盟国が中国と領有権で対立する南シナ海における「航行の自由」を尊重していくことを確認。力による一方的な現状変更を南シナ海で進める中国を牽制(けんせい)した。
会議の冒頭、ASEAN側は米国のアジア重視政策を歓迎。これに対し、ケリー米国務長官は、地域の経済的繁栄の重要性を指摘したうえで、双方が南シナ海を「平和で安定した海にする責任がある」と述べた。名指しを避けながら、協調して中国に対し自制を求めていく姿勢を求めた。
ケリー氏は、南シナ海を「世界すべての人のものだ」と述べ、国際法による支配を訴えた。フィリピンが主張する南シナ海での開発行為の凍結や、ASEANが中国に促す「行動規範」策定も後押しする。
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