安倍首相:15日、靖国参拝見送り

毎日新聞 2014年08月09日 20時04分(最終更新 08月09日 23時24分)

平和祈念式典終了後、記者会見する安倍晋三首相=長崎市のホテルで2014年8月9日午後1時9分、金澤稔撮影
平和祈念式典終了後、記者会見する安倍晋三首相=長崎市のホテルで2014年8月9日午後1時9分、金澤稔撮影

 安倍晋三首相は15日の終戦記念日に靖国神社に参拝しない意向を固めた。首相周辺が9日、明らかにした。首相は11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際の、中国の習近平国家主席との会談に意欲を示している。韓国との関係改善にも前向きで、近隣諸国への配慮から参拝見送りを決めた。

 首相は6日の記者会見で「靖国神社に参拝するかどうか申し上げることは差し控えたい」と述べる半面、日中首脳会談について「戦略的互恵関係の原点に立ち戻って対話を続けていくべきだ。お互いに静かな努力を続けていくことも大切だ」と語っていた。

 首相は昨年、終戦記念日に参拝せず、私費で玉串料を納めた。今回も同様の対応を検討している。一方、新藤義孝総務相、稲田朋美行革担当相、古屋圭司国家公安委員長の3閣僚は15日に参拝する予定で、中韓から一定の反発が出ることが予想される。【古本陽荘】

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