韓国検察、産経支局長に出頭要請＝大統領名誉毀損の告発受け

　【ソウル時事】韓国のソウル中央地検が8日、産経新聞ソウル支局の加藤達也支局長（48）に対し、12日に出頭するよう求めたことが分かった。産経新聞のウェブサイトに掲載された記事が朴槿恵大統領の名誉を毀損（きそん）しているとの市民団体の告発を受けた措置。産経新聞が9日、経緯を報じた。
　問題とされる記事はウェブサイトに3日掲載され、客船「セウォル号」沈没事故の当日、7時間にわたって朴大統領の動静が不明であることを取り上げた内容。韓国紙・朝鮮日報や証券業界の情報誌などを引用し、男性と会っていたのではないかとのうわさを紹介した。
　この記事に関し、市民団体が告発したほか、韓国大統領府も7日、名誉毀損で民事、刑事の法的責任を問う方針を表明。韓国メディアの報道によると、大統領府関係者は8日、朴大統領は事故当時、大統領府の敷地内にいたと反論した。
　小林毅・産経新聞東京編集局長のコメント　問題とされた記事は韓国国会でのやりとりや朝鮮日報コラムの紹介が中心であり、この記事を理由に名誉毀損容疑で出頭を求められるというのは理解に苦しむ。