本日開催予定だった「第26回なにわ淀川花火大会」は台風の影響により、残念ながら中止になったらしい。
※どうやら順延日も中止の模様。
実は、その1日前の金曜日に開催された「2014 びわ湖花火大会」へ初めて行ってきた。
花火の種類 打ち上げ予定発数 |
テーマ:軍師官兵衛の世界~近江戦国絵巻~ スターマイン、3~10号玉 約10,000発 |
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夜空に咲く10,000発の花
私は今まで生きてきた人生の中で10,000発の花火なんて見たことがなかった。10,000発だなんてまるで想像がつかない。
以前来た時は人が全くといっていいほどに居なかった浜大津駅周辺も大勢の人でごった返していた。
駅前には花火終了時に駅へ向かう人々を整理するためのAKBの握手会に並ぶようなレベルのバリケードが張り巡らされ、道路には至る所に警備員が配置されていた。
あの渋谷で有名になったDJポリスが立っていたようなお立ち台も設置されていて、警察官が怒号を飛ばしまくっていた。
「こんなに厳重な警備体制が敷かれている花火大会は見たことが無い…」
花火が始まる前から、私はびわ湖花火大会の規模の大きさに圧倒されていた。
残念ながら当日は生憎の雨。雨カッパを着て一般の観覧席がある場所まで15分ほど歩いた。
歩いている途中で多々目にする「有料観覧席」の立て看板。隣には「前売り券完売」の文字。どうやら当日券の販売は無い様子。とはいってもほとんどは一般観覧席だろうと思っていたら、有料観覧席は1席3,900円で17,000席もあるらしい。
それが全て前売りの時点で完売だというのだから驚きだ。再びこの花火大会の壮大さに圧倒された。
3,900円×17,000席= | 66,300,000円 |
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計算するとケタ違いの売り上げになり脳がとろけそうになった。
5時半頃には場所を抑え、花火が始まる19時30分まで降り続く雨の中待ち続けた。
そしてようやく、10,000発の花火が雨降る夜空に咲き始めた。
大空に咲き乱れる10,000発の花、花、花火。私は目を開ける限り最大限に見開いて、その光景を必死に目に焼き付けんとした。
「なんなんだこれは…」
こんなもの今まで見たことが無かった。私が今までに見たことが無いような花火が次々と登場し、そのレパートリーの多さとスケールの大きさに感動した私は、「すごい、すごい。めっちゃ綺麗。こんなの見たこと無い!」と繰り返し発する事しか出来なかった。
10,000発の花火を1時間堪能した後、私の胸の内には8割の感動と2割の悲しみが残った。
びわ湖花火大会は本当に素晴らしかった。素晴らしすぎて何も言えないくらいに。ただ、びわ湖花火大会とは全くもって真逆の存在である地元の花火大会が私の胸の内に影を落とす。
打ち上げ花火数 |
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10,000発に対して3,000発。 |
開催時間 |
1時間に対して45分。 |
打ち上げ場所 |
2か所に対して1か所 |
1分間の打ち上げ数 |
166.6対して66.6発で約2.5倍の多さ |
びわ湖花火大会と地元の花火大会を比較するとその差は歴然だ。
そして、びわ湖花火大会が凄いのは、なにも数や規模だけではない。協賛している企業がケタ違いに多いのだ。
ちなみにこちらが協賛している全企業の名簿。総数約137。
関連リンク ご協賛・ご協力名簿:2014びわ湖大花火大会
ちなみに我が地元の花火大会は、企業協賛数はホームページを見渡す限り20のみ。あとは個人協賛のみとなっているようだ。
びわ湖花火大会は多くの有料観覧席と大多数の企業協賛から成り立っているといっても過言ではない。
私の地元の市が開催する花火大会は財政の関係で何度か開催が危ぶまれた年があった。それでも花火大会を何とかして開催させようと、地元の人々で署名を集めたり金銭的援助を行う活動を行っていたこともあった。
やはり、昔からずっと続いていた夏の風物詩が無くなってしまうのは誰もが避けたい事態だったのだ。
我々地元民は恐らく、花火大会消失の危機が回避されたからと安心しきっているに違いない。私もきっとその一人だった。びわ湖花火大会をこの目で目撃するまでは。
そのびわ湖花火大会を見ていて思った。
「ここまでごった返すほどの人手でなくともいいけれど、我が町にもこんな活気で溢れる1日が欲しい。」と。
以前よりも町並みは縮小してしまっているけれど、自慢の観光スポットだってある。協賛してもらえる企業をもっと募ったり、個人協賛の値段をびわ湖花火大会並みに値上げしたっていい。
我が町の花火大会はそれほどの価値があるのだから。