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【国際】

ガザ 死者500人超す イスラエル軍 病院も砲撃

 【カイロ=中村禎一郎】AFP通信によると、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に対するイスラエル軍の軍事作戦が始まった八日以降、死亡したパレスチナ人の犠牲者は二十一日、五百人を超え五百四十八人になった。イスラエル軍は作戦を拡大させており、犠牲者はさらに増える恐れがある。

 ガザでは、二十日の攻撃だけでパレスチナ側に百人以上の死者が出た。ガザへの空爆は二十一日も続き、早朝には七人の子どもを含む九人が死亡。病院も砲撃され、少なくとも五人が犠牲となった。

 イスラエル軍は二十一日朝、イスラエル南部で地下トンネルを使って境界を越えてきたハマスの戦闘員と交戦し、十人以上を殺害した。イスラエル側は、これまでに兵士二十二人を含む二十四人が死亡。イスラエルのネタニヤフ首相は二十日の会見で、ガザへの軍事作戦に「国際的な正当性がある」とあらためて強調した。

 犠牲者が増え続ける事態に、国際社会の動きも活発になっている。オバマ米大統領は二十一日、「国際社会は今、ガザでの停戦に集中しなければならない」と述べた。オバマ氏は二十日、ネタニヤフ首相と電話協議し、停戦実現のためにケリー国務長官をカイロに派遣することも伝えた。

 AFPによると、国連安全保障理事会は二十一日、「速やかな停戦」を要求。潘基文(バンキムン)事務総長も二十日、イスラエルに「最大限の自制」を求めた。

 一方、ハマスの軍事部門カッサム隊は二十日夜、イスラエル兵一人をガザ市東部で拉致したと発表した。

 

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