杉山正
2014年8月9日10時21分
西アフリカでエボラ出血熱が大流行していることを受け、ナイジェリアのジョナサン大統領は8日、国家非常事態を宣言した。AFP通信が報じた。これまでシエラレオネとリベリアが非常事態を宣言している。
宣言に際し、ジョナサン大統領は感染を防ぐために大規模な集会を控えることや、学校の夏休みを延長することなどを要請した。緊急対策として19億ナイラ(約12億円)の資金を拠出。新たな隔離施設を建設するほか、国境での検疫態勢を強化する。
ナイジェリアでは7月、感染した米国籍の男性がリベリアから最大都市ラゴスの空港に到着後に倒れて死亡。手当てをした医療関係者も感染して死亡した。政府は8日、死亡した2人を含め感染者は9人に上り、139人を観察下に置いていると発表した。
ナイジェリアは、アフリカ一の経済大国で、ラゴスは人口1千万人以上といわれる経済の中心都市。混乱が長引けば、地域経済へ大きな影響が出ることが懸念される。(杉山正)
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朝日新聞国際報道部
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