「介護は家族で」大幅減少 既婚女性の5割超が「親との同居」に否定的:イザ!

2014.8.8 21:30

「介護は家族で」大幅減少 既婚女性の5割超が「親との同居」に否定的

 「親の介護は家族が担うべきだ」と考える既婚女性が5年前に比べて大幅に減少し、56・7%と過去最低になったことが8日、国立社会保障・人口問題研究所の第5回全国家庭動向調査で分かった。「年を取った親は子供夫婦と一緒に暮らすべきだ」も賛成が44・6%で、平成5年の調査開始以降、初めて半数を下回った。厚生労働省は独居や老老介護向けサービスの拡充を図っているが、同研究所は「こうした介護サービスの充実が、意識の変化に影響した可能性がある」と分析している。

 調査は既婚女性を対象に5年ごとに実施。今回は25年7月に6409人から得た回答を分析した。「介護は家族」に賛成の人は15年前の74・8%をピークに減少が続き、今回は5年前の63・3%から6・6ポイント減って過去最低。親との同居についても、賛成は20年前の62・0%から減少傾向となり、今回は6・2ポイントも下げた。