編集部) 今日、かわのさんのご自宅兼仕事場のほうに、鴻巣さんにもお越しいただいたのは、狭小空間を、シアタールームに改造しようという、スーパーシアタープロジェクトのためです。企画をされた鴻巣さん、思いを一言どうぞ。
鴻巣)いや、とにかくね、シアターっていうのは、写真とかビデオで見せないとどうにもならないわけ。文字で書くのも限度があるしね。で、専門誌のシアターって、みんなきれいきれいな部屋に、ドーンとでっかいディスプレイとかプロジェクターとかって感じじゃない。まず、不動産買いなさい、みたいな話でしょ。そんなんじゃ、一生無理って人もいるよね。もっと気楽に考えたらどうなの? とか思っちゃうのね。
編集部)狭小空間のエキスパートというと、かわのさんですが・・・。
かわの)エキスパートではないけれど。私は、小さな空間であれば、すぐに他人まかせにするのではなく、自分で手を入れて、できるだけ快適に過ごしましょうというだけなんですが、いつの間にか、祭り上げられても困りますね。まして、今回は、一時的とはいえスペースを提供するわけだし・・・。
編集部)すみません、ではあの、さっそく、今回の部屋を拝見したいのですが。この隣の部屋のほうになるというカタチですか?
かわの)さっき見たでしょ? (と指差す)
編集部)え? さっきって、さっきはトイレに行っただけですが。
かわの)だから、そこ。
編集部)え? えっ?
鴻巣)おおう。究極の狭小空間ですね。ちょっと見せていただこうかな。あっ、この扉懐かしいなあ。昔はみんなこんな感じでしたよ。窓に模様ガラスがはまっててね。ただ、こういうトイレっていうのは・・・、おっ、きれいにリフォームしてありますね。てっきり和式便器が、こうあって、っていう風情だと思ったら。これはかわのさんご自分で?
かわの)まさか(笑)。腕のいい大工さんがいましてね。便器とかは私が買いましたけど。
編集部)確か連載でありましたね。
鴻巣)このフローリング敷きというのがおしゃれですね。暖かい感じで。ふつうはビニールっぽい床ですよね?
かわの)ビニールクロスを敷くことが多いですね。ビニールクロスとか壁紙になると、内装工事屋さんが入ることになって、手間賃が増えるんですよ。パックとかならそれもいいな、と思いましたけど。
鴻巣)いやいや、このほうがいいですよ。この腰板も同じ材料ですね。
かわの)同じフローリング材です。隠し釘とか使って、いい仕事をしてもらいました。
鴻巣)この窓もいいなぁ。模様ガラスだし。昭和中期って感じですね。これ、便所の下にも窓があったりしましたねぇ。
かわの)今も外から見るとありますよ。腰板で隠しちゃいましたけど。
鴻巣)やっぱりそうかぁ。ただ、こちらの上の窓は、換気ができるのはいいけど、音がそのまま漏れちゃいますね。
かわの)目隠し板を作っときました。
鴻巣)おっ、さすが、用意がいいですね。じゃ、さっそく改造行きますか。まず、窓をはずして・・・、で、板をはめる・・・、あれ? なんかひっかかっちゃって入らない。ちょっと、これ見てもらえますか?
かわの)あー、かんぬきですね。これ古いものだから、ネジがバカになっちゃって外れないんですよ。ちょっと待っててくださいね。はずします。
編集部)あのー、どうなってるんですか?
鴻巣)この空間に二人で入るのは無理だよ。かわのさんに作業してもらって、私たちはあちらで、機材を箱から出しますか。お願いしたものは持ってきましたか?
編集部)こちらでよろしかったでしょうか?
鴻巣)本当は、HTP-S333のほうがいいんだろうけどね。でも、HTP-S323も機材の大きさはまったく一緒みたいだから、これでもいいでしょ。古い機材だと、ニュースバリューは低いからね。
編集部)すみません。
鴻巣)しかし、小さいね、このサラウンドスピーカー。上から見るとオムスビ型なんだね。これ、ホームページとかカタログの写真でもわかりにくいね。ふつうの人は、前のモデルと同じような立方体だと思っちゃうよ。
編集部)すみません。HTP-S313では立方体でしたが、HTP-S323、HTP-S333ではラウンドフォルムになります。
鴻巣)まぁ、剥くのは楽だけど、ちょっとすべって持ちにくいよね。どんどんあけちゃって。
かわの)窓できましたよ。
鴻巣)ほんと、早いね? おー、きれいにはまってますね。全然光が漏れてこない。さすがプロ。
かわの)たまたまですよ。現場で削ると大変なんで、細めにカットしたつもりだったんですが、ぴったりでしたね。
鴻巣)その、トンカチの親玉みたいのはなんですか?
かわの)これは、本当は杭打ちなんですね。ただ、打点が広いので、こういう狭いところでドライバーの頭を打つのには楽ですよ。これでドライバーの頭を軽く打ってやると、たいていのネジは外れます。
鴻巣)なるほど。じゃあ、サラウンドスピーカーを取り付けましょうか。この窓の板って、釘打てますか?
かわの)打てるけど、今日は仮置きだから、仮止めテープで抑えときゃいいんじゃないですか?
鴻巣)そうか、それで行こう。じゃあ、場所を変わりましょう。さすがに、この空間にオヤジ二人だと暑苦しいな。うーん、ここだと配線がずいぶんあまるなぁ。切っちゃおうか。
編集部)それは困ります。
鴻巣)まぁ、線も細いし切ると面倒だな。でも、このモデルから、両方とも縒り線になったから、切っちゃってもよくなったわけだよね。普通に売っているケーブルを使うこともできるしね。
編集部)はい。そのかわり、サブウーファーを先に設置してしまうと、後から配線するのがキビしくなりました。
鴻巣)そういうけど、前のカセット型の端子って、一度挿すと、抜くのはすごい大変だったぜ。
編集部)はぁ。
鴻巣)サブウーファーは、ふつうはあんまり表に見せないからな。特に裏側は。先にサブウーファーアンプ部の配線をしないときついね。いや、こりゃ、暑いな。これで、電源入れたら、夏はキツいな。
かわの)トイレ用の冷房ってないですからね。
鴻巣)左のフロントスピーカーを止める方法ってないかな
かわの)本気で作るなら、ドアにとめちゃって、コードごと開閉するほうが安全かもしれないですね。今日は、間に合わせに、こんなんで・・・・どうでしょ?
鴻巣)何、これ?
かわの)ケーブルのケースに使われているプラスティックですよ。弾力があるし、この程度のスピーカーの重さなら充分支えられるし。壁のほうは柱に養生テープで固定します。
鴻巣)そんなんでいいの?
かわの)なんの問題もないです。養生テープって力を加えても意外にはがれないんですよ。
鴻巣)おし。あとは、サブウーファー兼アンプをしまうだけだね。この便器の横に・・・。あれ? 入らない。
かわの)そちら側は微妙に狭いはずです。
鴻巣)あれれ、そうかな? あっ、こっちにはちょうど入る。ちょうど入るけど、ここまでが限度だ。
かわの)いい感じで収まりましたね。
鴻巣)まぁ、いい感じだね。なんとかディスプレイも、入り口からなら見えるし。
編集部)あのー、どうなってますか?
鴻巣)いい感じ、いい感じ。ちょっと、そこに三脚があるから取って。あと、MCACCのマイクもいいかな。
編集部)どうぞ。
鴻巣)よし、じゃ、これで逃げよう。
かわの)中で、ガーガー言ってますね。なんですか、あれ?
鴻巣)パイオニアさんの場合はMCACCといって、要するに、サラウンドのバランスを自動調整するんですよ。今、便器に座ったときの頭の高さの位置に、マイクをセットして、それぞれのスピーカーから順番に音を出していくことで、自動調整されるの。
かわの)それって、人間が入ると、反射が変わったりしないんですかね。
鴻巣)あっ、なるほど。それはあるかも知れないですね。大きな部屋ならともかく、この空間に人がいるといないとで、特に、セーターなんか着てたら、全然音の反射なんか変わっちゃうね。うーん、そうかもしれませんね。今日は撮影だから、トイレットペーパーとかスリッパとか全部どかしてあるけど、こういうものも入れないといけないんでしょうね。ただ、まぁ、とりあえず、メーカーの推奨がこれなんだから、これで、具合がよくなかったら、自分で調整すればいいんだし・・・。
編集部)終わったようですよ。(と部屋を覗く)あれ? センタースピーカーないんですか?
鴻巣)そりゃ、いらないでしょ。だって、これっきりしかないんだよ。ファントムで充分。下手にセンタースピーカーあったってセンターに置けないわけだから。
編集部)それだとうまく調整できてないんじゃないですか?
鴻巣)大丈夫。前のモデル(HTP-S313)はセンタースピーカーつながないとエラーになるけど、こいつは中身がAVアンプだからね。ファントムにも対応しているわけだ。
編集部)あっ、そうなんですか。
鴻巣)じゃ、かわのさん、どうぞ。
かわの)えっ? それはやはり調整してくれた鴻巣さんが先のほうがいいんじゃないでしょうか?
鴻巣)いや、やっぱり、持ち主なんですから。どうぞ。
かわの)これ、どうやるわけですか?
鴻巣)これが、ポータブルDVDプレーヤーなんですよ。昔のパイオニア製の。で、これはオプティカルアウトがあるので、このサブウーファー兼アンプ部につないであるんで、ここで、もうサラウンドで見られるんですよ。あっ、いや、ちょっと待って。ここでDTSにセットしておかないとダメだ。
かわの)なんですか?
鴻巣)サラウンド方式で、DTSというのがあるんですが、それは、DVDプレーヤー側でそれを選ばないと、普通の2チャンネルでデジタルアウトしちゃうんで、サラウンドにならないんですよ。これで、2チャンネルのまま聞いている人は、すごく多いと思う。
かわの)それは自動にはならないんですか?
鴻巣)ディスクによって、対応しているものとしていないものがあって、それが、この、これですね、DTSのマークがついているものがあるんですが、これがないのもあるんです。だから、ディスクを入れるたびに設定しないとならない。
かわの)めんどくさいですね。あ、たぶん、私、いじったことないですよ、それ。
鴻巣)けっこう、AVって、ユーザーフレンドリーじゃないんですよ。今はもう、そんなことないですけど、ちょっと前まで、デジタルテレビを買ったのに、知らなくてアナログ放送しか見てなかった人が大勢いましたしね。
かわの)それだと、映像がきれいじゃないんでしょう?
鴻巣)きれいじゃないんですが、自分は高いデジタルテレビを買ったと信じているから、気づかないんですね。まさか、全然別の設定が必要だとは思わない。自動的になるだろう、ぐらいな感覚で。納豆やバナナ食べて痩せちゃう人がいるようなもんでね。
かわの)サラウンドも気がつかないんですか?
鴻巣)気がつかないですね。現実にこうやって、スピーカーがたくさんあるわけだから。音が出てなくても、たまたまそういうソフトだと思うわけです。
かわの)なるほど。で、これ、このボタンを押せば再生されるわけですか?
鴻巣)そうです。昔のだからちょっと重いわりに小さい画面だけど、雰囲気出るでしょ。
かわの)じゅうぶんですよ。ちょっと前の飛行機とか、みんなこれでしたから。おっ、戦争映画ですね、わっ、わっ、すごい。
鴻巣)ニコラス・ケイジ主演のアメリカ映画「ウィンド・トーカーズ」です。まずは冒頭の、日本軍がアメリカ軍をやっつけちゃうシーンですね。とにかく10分くらいごらんください。
-----------------------( 10分後 )-----------------------
かわの)いやー、すごかったですね。銃弾が着弾する音とか、砲撃とか、確かにすごい迫力です。
鴻巣)音の方向はわかりましたか?
かわの)もちろんもちろん。特に、後ろから飛んでくる音が、こんな空間でできるというのが意外ですね。もっと混ざるのかと思った。それと、上下もわかるんですね。
鴻巣)上下もある程度わかります。映像に意識が引きづられる部分が多いですけどね。じゃあ、ちょっと、プロっぽく鑑賞のポイントを見てみましょうね。スタートから、6分45秒くらいの戦闘シーンの真っ最中で、咳払いの声が聞こえるんです。そこに注目してもう一度聞いてみてください。
かわの)咳払い? わかるかなぁ。
-----------------------( 5分後 )-----------------------
鴻巣)あけますよ。
かわの)あ、どうぞ。
鴻巣)いや、これ緊張しますね。お尻出して座ってたらどうしようかっていう。人が明らかに入っているトイレの個室って、あまり開けたくないですね。
かわの)私も、中から「どうぞ」と言うのは初めてですね。しかも自分の家の便所で。
鴻巣)で、わかりました?
かわの)わかりました、わかりました。右後ろから聞こえますね。
鴻巣)右後方だって、わかりましたよね。それが、昔のドルビーサラウンドプロロジックと違って、DTSがきちんとリアの2chもセパレートされているってところですよ。で、これが、実は、通常のサラウンドでは聴こえないんですよ。
かわの)え? 本当?
鴻巣)本当です。通常サラウンドだと思っているものは、けっこう、2ch(チャンネル)で入力されたものを、サラウンドシステムが、5.1chに振り分けているのが多くて、それだと、こんなにきちんとセパレートされないんですよ。
この咳はよくわからないんだけど、ひょっとすると、スタッフの咳なんじゃないかと想像しています。なんか、戦闘シーンって感じの咳じゃないんだよね。じゃ、よく皆さんが本物のサラウンドと勘違いする、ドルビーサラウンドプロロジックIIのムービーモードで聞いてもらいましょう。2ch出力したものを、コッチで受けて・・・、じゃ閉めますね。
-----------------------( 5分後 )-----------------------
かわの)わかりました。さっきのと全然違いますね。確かに回りで音は鳴っているんだけど、後ろの方向性がわからなくなった気がします。あの咳は全然わかりませんでしたね。
鴻巣)そうでしょ。2chから振り分けると、残響音を後ろに持っていっているんで、「臨場感」みたいのは出るんだけど、もともと5.1chにセパレートされて作られている音源を知っていると、とてももの足りないんですよ。言ってみれば「インチキサラウンド」です。でも、それを知らなければ気づかない。そんなレベルです。
かわの)いやいや、これは気づくと思いますよ。あれ、なんかおかしいなって。
鴻巣)それが意外に気づかない。いいんですけどね、気づかなくても満足しているなら。ただ、メーカーさんのスタンスでは、それじゃダメだって言ってあげるべきじゃないかな、と思うんだけどね。
かわの)気づかないもんなんですかねえ。
鴻巣)知らないものは知りようがないですからね。よく教室で教える人が、「聴こえない人は手を挙げてください」なんて言うけど、意味がないんだよね。聞こえない人は(その声すらも)聞こえないわけだから。知らないものはないのといっしょです。
かわの)なるほど。でも、こういうのはわかりやすかったけどな。
鴻巣)この空間も関係しているかもしれませんよ。狭いから、スピーカーまでの距離が、みんな1m未満だし。だからあまり大きくない音でも、よく定位するんですね。
かわの)いや、大きいですよ、ちょっと近所にやばくないかなって。
鴻巣)やばくはないですよ。一番最初のときに、外から見てみたんだけど、ちょっと鳴ってるな、っていうぐらいだった。夜中はもう少し絞ったほうがいいと思うけど、大丈夫。
編集部)外から見てると、地響きとかして、この中は別世界、みたいな、なんかタイムマシンのような変な感覚がしましたよ。ふつうではしない音がするし、銃声とか爆発音とか、でも、3mくらい離れると、問題ないんじゃないですか。
鴻巣)「ホームアローン」みたいに映画の音を聞かせて、通る人をびっくりさせたらおもしろいんじゃないですか?
かわの)シャレがわかる人ならいいですけどね。しかし、サブウーファーっていうのはズシンとくる音がするものですね。「サブ」っていうから、「補う」っていう意味だと思ってましたが。
鴻巣)二軍みたいな感じなのに、なんだ、一番でかいじゃないかって?(笑) サブには下っていう意味もあるんですよ。「サブプライム問題」の「サブ」っていうのが、まさにこれですよ。「優良顧客の下の層」ってことで「サブ・プライム」なんですね。
かわの)サブプライムとサブウーファーは、両方とも家をひっくり返すパワーがあるという・・・(笑)。
鴻巣)使い方を間違えればね。実際、重低音は不快ですからね。ここ一番で鳴るのならいいんだけど、最近のダンスミュージックとかはのべつですからねぇ。
かわの)しかし、映画も、ここで同じ体勢で2時間というのはちょっときついですねぇ。
鴻巣)たしかに。リラクゼーションの場ですからね、この部屋は。では、Enyaでも聞いてみますか。今度は、元が、2chのCDですので、いわゆるシミュレーションモードというやつですね。ドルビープロロジックIIのミュージックモードで聞いてみましょう。
-----------------------( 10分後 )-----------------------
鴻巣)いかがでした。
かわの)いやー、ふつうにいいですね。ヘッドホンで聞いているよう、というのか、格段に楽ですね。緊張する必要がないし。ちょっとパソコンをいじってましたが、集中できますね。
鴻巣)集中するにはとってもいいスペースですね。本当にリラックスするためには、寝られないときついですからね。
かわの)まぁ、何より、大きな音がしないというのが安心ですよ。ちょっとズンズンいうと気持ち悪くなっちゃう。
鴻巣)サブウーファーを切ってしまうというのも手ですね。クラシック音楽でサブウーファーというのは、どうも違和感がありますしね。それもティンパニが鳴っているときならともかく、弦楽器でドカドカやられちゃ興ざめなところがありますね。バロックとか、教会音楽とかも悪くないと思いますよ。
かわの)2chでも言われたとおり切り替えて聞いてみたんですが、やっぱりちょっとさびしい感じがしますね。そのさっきインチキサラウンドとおっしゃったやつも悪くないですね。ないとさびしい感じがします。
鴻巣)ドルビープロロジックIIは、2chで録音された音源を、サラウンドに適切に振り分けてくれるという意味で、すごい発明なんですよ。2chを2chで聞くよりも、楽しみが増えると思います。さて、低音もなかなか強いことだし、「スーパーバスシアター」は大成功ということかな。
かわの)バスがバスルームとかかっているわけですね。広さ0.8畳のシアタールームということで売り出したらどうですかね。それでも奥さんの同意が得られないかな?
鴻巣)ディスプレイのサイズも狭小だったしなぁ。でも、次はもう少し広いところでやろうよ。これだと、対談も満足にできないし、記録も取れないじゃん。
編集部)すみません、次回はもう少しちゃんと段取ります。
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スーパーバスシアター構築前の窓。木製サッシ、模様ガラス。
柱に取り付いた「窓かんぬき」さびついていて、マイナスのネジが取れない。
ドライバーを当てて、ドライバーの頭を「杭打ち」
でひっぱたく。
見事!ネジが外れた!
HTP-S323の箱を開ける。小型スピーカーが6つ入っている。
ラウンドフォルムは裏から見ると可愛らしい。でも裏から見ることはない。
スピーカー天面にはパイオニアロゴがエンボスでデザインされている。
光のあてかたで、漆塗りのようにも見える。残念。ただの黒のプラスティックです。
釘も打てる「杭打ち」ハンマー。
窓の目隠し板。厚さ20ミリの合板製。サッシのレールにぴったり。
大変よくできました。鏡は、IKEAで買ってきたもの。
フロント左のスピーカーを留めるために、このネジを使うことにしました。
仮止めテープでプラスティックを固定し、ネジを埋め込みます。
リアスピーカー2個を窓枠に設置しました。仮止めテープで止めてあるだけです。
フロント右スピーカーはもともとあった棚に置きます。この棚も固定はされてません。
フロント2chはこんな感じで設置できました。
フロント2chを上から見たところです。座ったときにやや、目線の下のほうに位置します。
サブウーファーを設置します。こちら側のスペースでは、ジャストフィット!
リア2chとフロント2ch。フロントスピーカーは鏡に映りこませました。
MCACCの設定のため、三脚を便座の上に立てました。この上に専用マイクを載せます。
MCACC実行のためのディスプレイ表示。
これはもう販売していません。昔発売されていたポータブルDVDプレーヤー。
ちゃんと小さいながらディスプレイもついています。ACアダプタで駆動します。
丸型光デジタル音声出力端子を持っています。ここから光ケーブルでアンプに入力します。
丸型角型兼用の光ケーブルです。市販されています。片側が角なので、これを使います。
がんばって、鏡に映りこんだ4chが見えるように撮ってみました。
完成、スーパーバスシアターです。無線LANでネットラジオも聞けます。
シアター全景です。わずか0.8畳の空間にこんな機能が加わるなんて!!