恐るべしデジタルネイティヴ。霞ヶ関で小中学生がロボットプログラミングに挑戦!

2014.08.08 18:00
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子ども霞ヶ関デーは、夏休みの官庁見学イベント。

そのうちのひとつである、内閣官房・IT総合戦略室が企画する、「遊んで学んで、君もITマスター!」におじゃましてきました。当日は朝からたくさんの子どもたちで賑わっていました。ペンで描ける電子回路(AgIC)やネットリテラシーのクイズ(GREE)、未来の自分の顔が予想できるアプリ(早稲田大学)など、さまざまなブースが。中でも、大人気だったのがLEGOブースの「教育版レゴ®マインドストーム®EV3」体験です。

マインドストームは、ロボットとソフトウェアのセット。ロボットはもちろんレゴブロックで作られていて、距離や傾き、色などを識別する様々なセンサと、それを制御するブレーン、インテリジェントブロックEV3、そして実際に動くモータの3つからできています。また、レゴなのでうっかり壊してしまっても、すぐに組み立て直すことができる優れもの。このロボットをケーブルでPCにつないで、専用ソフトウェアでつくったプログラムをダウンロードさせることができます。


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専用のソフトウェアも教育用に開発されたもので、直感的で親しみやすいアイコンベースのインターフェース。「動き」や「フロー」などのグループからブロックの形のアイコンを選んで、それぞれのパラメータを設定し、実行する順番につなげるだけ。今回はクルマのロボットなので、車輪の回転数やハンドルの角度などを設定します。


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時計やハンドルのイラストで示してあってわかりやすい。


「2秒進んで止まる」や「右に90度曲がる」など、基本のプログラムをみんなで一緒に練習した後、最初のミッションは、「正方形の周りを回る」。


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いくらマインドストームが子ども向けといっても、やることはあくまでプログラミング。というか、そもそもプログラムの命令でロボットが動くみたいな概念って、すぐにわかるのかな?と最初はひそかに心配していたのですが…。


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できてる… ! はじめこそ、正方形のラインを斜めに進んじゃったり、途中で止まっちゃったりと、うまくいかないクルマが多かったものの、30分もしないうちに続々ときれいに四角く回る成功者が。中には角を曲がるときに音を鳴らしたり、その場で一回転してから進んだりする一歩先ゆくクルマも登場。恐るべし、デジタルネイティヴキッズ。みんなロボットの動きをよく観察して、なぜうまくいかないのか?どのパラメータをどう直せばいいのか?をちゃんと自分で考えて微調整を繰り返していました。す、すごすぎる…。


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2番目の課題「ぶつからないクルマをつくろう」。距離センサを勉強しました。


そして最後の課題は「お掃除ロボット」。枠の中に散らばったレゴブロックをすべて押し出すというもの。


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やり方は自由。これまでにやった動きを組み合わせてプログラムをつくる子もいれば、まったく白紙からスタートする子も。お掃除の作戦も、ロボットを回転させたり、往復運動をさせたりと人それぞれです。さすがのキッズたちもこれにはなかなか苦戦。ブロックに乗り上げてしまったり、枠から離れて行ってしまったり…。それでもみんな制限時間ギリギリまで試行錯誤を繰り返していました。


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PCに向かって真剣に考える横顔はもはやプログラマー。


デジタルネイティヴの吸収のはやさに驚きっぱなしの1時間半でした。みんなすっかり夢中になっていて、各課題に合格するとレゴ特製シール(かっこいい)がもらえるのですが、シールをもらうのも忘れてプログラムの改良をしていた子も。思い通りにロボットが動いた時の笑顔が印象的でした。


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ITキッズは未来をどう変えていくんでしょう…。わくわくしますね!


source: 遊んで学んで、君もITマスター!

(斎藤真琴)

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