「日帝の残滓」軍隊内の殴打、韓国軍が根絶!?

あざだらけの韓国軍、暴力といじめの実態 

「日帝の残滓」軍隊内の殴打、韓国軍が根絶!?

 韓国軍は戦友愛も軍紀も失ったまま、内部暴力であざだらけになっている。

 今年4月に第28師団で起きたY一等兵(23)死亡事件は軍内での殴打、いじめがどれほど深刻かを見せつけた。軍当局はこれまで兵営内部での暴言、暴力、いじめなどが大きく減少したと説明していた。しかし、兵営内の暴力はまるで毒キノコのように広がり、若い兵士に苦痛を与えており、死に至らしめることさえある。

 味方同士で信頼と綱紀を失った軍隊が実戦で十分に戦闘力を発揮できるのかという懸念も高まっている。専門家は「軍当局は個別の事件で後手の対策を取るのではなく、根が深い暴力的な軍文化を変えなければならない」と指摘した。

 軍当局が今年4月、1カ月かけて陸軍全部隊を対象に兵士の管理実態を調べた結果、殴打、言葉による暴力などのいじめが約3900件摘発された。第2、第3のY一等兵事件になり得る事例が見つかった格好だ。軍関係者は「いじめ行為の程度によって、休暇制限、営倉入り、懲戒などの措置を取った。言葉による暴力や不必要な内容の暗記強要などが最も多かったが、殴打など暴力行為も相当数あった」と述べた。

 今年6月、第22師団所属のI兵長(22)が銃器を乱射し、部隊員5人を死亡させた事件も、軍隊内のいじめや問題兵士管理が原因である可能性が高いとの調査結果が示されている。

 兵士に対する管理不行き届きや監督不足は相次ぐ医療事故にもつながっている。陸軍第22師団所属のK上等兵(22)は昨年7月の入隊直後から1年間、頭痛などを訴えたが、脳腫瘍の治療を受けられず、症状が悪化したことが3日までに分かった。

 整形外科で治療を受けていたK上等兵は、先月突然嘔吐や腹痛などの症状を訴え、国軍首都病院に移送され、そこで初めて脳腫瘍と診断された。その後、ようやく民間病院に移送された。昨年6月には頭痛薬だけ処方されていた陸軍兵士が悪性脳腫瘍と診断され、民間病院に移送され手術を受けたが死亡した。

 今年1月には糖尿病の合併症を患った訓練兵が適切な治療を受けられずに死亡した。

 軍当局はこれまで「日帝(日本帝国主義)時代の軍隊の残滓(ざんし)である殴打はほぼ根絶され、いじめも減っている」と説明していたが、実情は正反対だ。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者
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