2014年8月8日19時26分
理化学研究所は8日、北京事務所の前事務所長(48)が事務所の金庫から公印などを無断で持ち出し、銀行口座から71万5195元(約1182万円)を個人口座へ不正に送金したとし、公印や預金の返還などを求める訴えをさいたま地裁に起こした。
理研によると、前所長の雇用契約は昨年8月に終了したが、その後も自分が所長だと主張して業務や金庫の暗証番号などの引き継ぎを拒否。理研が金庫を強制的に解錠すると、公印や銀行印、登記書類、現金十数万円がなくなっていた。公印がないため理研は口座を管理できず、昨年12月には預金のほぼ全額が前所長の口座に送金されたという。
前所長は中国出身で日本国籍を取得した研究者。北京に勤務する前は、理研に研究職で在籍していた。
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朝日新聞社会部
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