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国際
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 「慰安婦顕彰碑に異議」
2014.8.9 03:03
[外信コラム]
韓国のマスコミ報道で見る限り、韓国を代表する対外イメージは今や「慰安婦」ではないだろうか。毎日、慰安婦ニュースが出ない日はないほどだ。最新ニュースでは元慰安婦の老女がワシントンを訪れ米政府高官らと会ったことが、大々的に報道されている。
彼女らは慰安婦記念碑行事で米国行脚しているが、韓国が官民挙げて設置を進めている記念碑について興味深い議論が起きている。記念碑は韓国語で「キリンビ(顕彰碑)」だが、正しい韓国語の普及を目指す国立・国語院がその名称に異議を唱え「従軍犠牲女性追慕碑」に直すよう外務省に勧告したという。
理由は「キリン」というのは立派なことや立派な人物をたたえるときに使う言葉なので慰安婦にはふさわしくないというのだ。一方で国連などが慰安婦を「性奴隷」というべきと主張していることについては当事者の老女たちが嫌がっており韓国では広がっていないという。「奴隷」ではなかったことを彼女ら自身が知ってるからだろう。
「顕彰」や「性奴隷」の言葉の乱舞で明らかなように、慰安婦問題は今や実態を離れて“虚構的”に世界に広がっている。ただ、彼女らが反日・愛国者として英雄的に処遇されているのを見れば、「キリンビ」もあながち間違いではないかも。(黒田勝弘)
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