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政治
【朝日新聞「慰安婦問題を考える」を検証する】「白旗を掲げつつ進軍ラッパ」 拓殖大学客員教授・藤岡信勝氏
ところが、朝日新聞は8月5日付1面に杉浦信之編集担当の「慰安婦問題の本質 直視を」と題する論文を掲載し「私たちはこれからも変わらない姿勢でこの問題を報じ続けていきます」と宣言した。これでは元の木阿弥となる。
一体、何が問題なのか。
論文は「軍の関与の下でアジア各地に慰安所が作られ、女性の尊厳と名誉が深く傷つけられた」ことが「問題の本質」だと主張する。「女性の尊厳と名誉」なる文言は河野談話からとったのだろうが、慰安所があったことが本質だと言うのだから話にならない。
付け火して煙り喜ぶ朝日新聞-。朝日報道への批判は燎原(りょうげん)の火の如(ごと)く広がっている。今回の異例の検証は、朝日新聞のコアな読者層にまで疑念が広がったことへの危機感の表れではないか。
だが、朝日は根本的な路線転換を避けている。まるで白旗を掲げつつ進軍ラッパを吹くかのような、卑劣で許しがたい挙に出たのである。検証記事も詭弁(きべん)と卑怯(ひきょう)な言い訳に満ちている。朝日新聞はその代償を払わされることになるだろう。
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