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看板の「強制的に」の文字覆う
08月08日 22時56分

看板の「強制的に」の文字覆う
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太平洋戦争末期、軍の中枢機能の移転先として長野市に建設が進められ、現在、一般に公開されている地下ごう「松代大本営」の案内板で、朝鮮人労働者が建設に動員された経緯を説明した記述の中の「強制的に」という文字を、長野市がテープをはって見えなくしていたことがわかりました。
市では、「全員が強制動員されたように説明するのはよくないと判断した」としています。
長野市松代町にある「松代大本営」は、太平洋戦争末期、軍の中枢機能などを移すため建設が進められた地下ごうで、現在は、戦争遺跡として市が管理し、一般に公開しています。
市によりますと現地に設置された案内板のうち、「朝鮮人の人々が労働者として強制的に動員された」という記述について、数年前から、「強制ではないのではないか」という指摘が、電話などで寄せられていたということです。
このため市は、「見解がわかれている以上、全員が強制であったかのように説明するのはよくない」として去年8月、「強制的に」という文字をテープで覆い見えなくしたということです。
同じ表現があったパンフレットも「強制的に」の文字を削除した新しいものを配布しているということです。
これについて長野市の加藤久雄市長は、「強制的な動員があったのかなかったのかという議論にはしたくない。私の見解を述べることは避けたい」と話しています。