妻がフルタイムで働いていても、夫の7人に1人はまったく家事をしていない――。国立社会保障・人口問題研究所が8日に公表した全国家庭動向調査で、女性の家事の負担が依然として大きい実態が浮かび上がった。子どもを産むかどうかの判断にも影響しているようだ。

 調査は2013年7月に約1万2200世帯の女性を対象に実施し、6409人の妻の回答を分析した。

 妻がフルタイムで働く世帯で、夫の家事の分担割合がゼロの世帯は13・7%あった。前回08年調査(16・0%)からは2・3ポイント減った。夫が家事に参加するものの、分担割合が1割以下の世帯も30・0%に上った。専業主婦の世帯では、23・0%の夫が家事をしていなかった。