スマートフォンを持つ中学・高校生の3人に2人が1日2時間以上スマホを使い、この影響から高校生の3割が学力低下を不安視している—。こんな調査結果が29日、京都市で開かれた「スマホ時代の子どもを守るALL京都シンポジウム」で明らかにされた。
調査は京都府内の中高生29人が竹内和雄兵庫県立大准教授らと実施。府内の中学生885人と高校生719人がアンケートに回答した。
1日に2時間以上スマホを使っていた中高生は所持者の66%を占め、スマホではない携帯電話の場合の17%を大幅に上回った。「勉強に自信がない」と回答した高校生はスマホ所持者が30%で携帯電話の19%より高く、「スマホを持つと長い時間触ってしまうため」と分析した。
シンポには警察庁の米田壮長官も出席。「子どもたちをインターネット犯罪の被害者にも加害者にもならないようにするため、ネットに潜む危険性を教え、家庭のルールづくりを啓発する必要がある」とあいさつした。
[時事通信社]