スマホの危険、中高生ら考える 京都でシンポ
「スマホ時代の子どもを守る『ALL(オール)京都シンポジウム』」が29日、京都市下京区の京都リサーチパークであった。京都府内の中高生約1600人対象のアンケートで、面識のない人とネットを介して知り合った人の割合はスマホ利用者が携帯電話利用者の約2倍に上るとの報告があり、来場した約170人がスマホの利用法を考え合った。
アンケート結果は、府内12の中学高校の生徒や教職員、兵庫県立大の竹内和雄准教授が登壇したパネル討論で発表された。面識のない人と知り合った割合はスマホ利用者が45・7%だったのに対し、携帯電話は24・9%。1日2時間以上利用するとの回答はスマホ利用者が65・8%、携帯電話は17%だった。
シンポでは、高校生から「スマホが原因のトラブルは知っているが、人ごとだと思っていた」「スマホは私たちの世代が詳しい。自分たちで危険だと発信すべき」との意見が出る一方、「スマホは辞書代わりにもなり、いい点もある」との声もあった。
警察庁の米田壮長官も視察し「青少年が性犯罪の被害者となる事件の多くはスマホで出会ったことがきっかけ。スマホに潜む危険を子どもに伝えていかねばならない」と述べた。
府警や府などが主催し、舞鶴市の会場ともネット中継された。
【 2014年07月29日 22時10分 】