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米がイラクに限定的な空爆実施
8月8日 22時40分

アメリカ国防総省の報道官は、8日、イラク北部で、イスラム教スンニ派の過激派組織を空から攻撃したと声明で発表しました。

それによりますとアメリカ軍のFA18戦闘攻撃機が日本時間の8日午後7時45分ごろ、イスラム過激派組織の移動式の大砲を狙って、レーザー誘導型の爆弾で空から攻撃を行ったということです。
この大砲は、イラク北部のクルド人自治区の中心都市、アルビルを守っていたクルド人部隊への攻撃に使われていたため、空爆に踏み切ったとしています。
アメリカのオバマ大統領は7日夜、声明を発表し、アメリカ軍に対し必要に応じて過激派に対する限定的な空爆を行うことを承認したと明らかにしていました。
イラクではことし6月、北部の第2の都市モスルが制圧されるなどイスラム過激派組織が攻勢を強め治安情勢が一段と悪化しており、アメリカ軍はバグダッドの大使館などに兵士を送るなど対応を続けてきました。
アメリカ軍がイラクへの空爆を行ったのは、2011年12月にイラクから駐留するアメリカ軍が撤退して以来、初めてです。

邦人被害の情報なし 外務省

外務省は、バグダッドの日本大使館や、北部の中心都市、アルビルにある臨時事務所などを通じて、詳しい状況について情報収集していますが、今のところ、現地に滞在している日本人が被害にあったという情報は入っていないということです。

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