たくさん食べて、消費しないから太る。そのメカニズムは、みなさんよくご存じですよね。そのため、カロリー値を気にする方も多いのでは?
しかし欧米では、GI値の研究が進んでいます。「GI値って最近よく耳にするけれど、一体何なの?」そう感じた方へ!
今回は、脂質やカロリーの他に気にするべきGI値について、簡単にご説明します。
■GI値とは血糖値の上昇度合いのこと
食品によって、血糖値の上がり具合が違います。その血糖値上昇度合いを数値化したのがGI値、グリセミックインデックスです。
摂取した糖分は、消化管壁を通じて血管に吸収されます。この際に、血中の糖分量が急激に上昇すると、すい臓から分泌されるインスリンの量も多くなります。この上昇が緩やかなら、インスリンの量は少なくなり、そのためダイエットや健康に良いというわけです。
■インスリンが増えると脂肪燃焼の邪魔をする
インスリンの量が増えると、ダイエットは失敗しがちです。では、なぜ量が多くなるといけないのでしょう?
実はインスリンには脂肪を増やし、燃焼を抑えるという働きがあるからです。ドロドロの血液をサラサラにしようとする作用があるため、GI値の高い食品を摂取し、急激に増えた血中糖分を減らそうとするのです。
しかしインスリンには、中性脂肪を作り、貯蔵するという働きもあります。血中の糖分を脂肪細胞に運んでしまうため、太りやすい体ができあがってしまうのです。
■食べ順ダイエットは低インスリンダイエットのこと
野菜から食べて、炭水化物を最後に摂る。いわゆる、低インスリンダイエットが流行しています。食べる順番を意識するだけで血糖値の上昇を防ぐ、つまりGI値が低くなるようにするダイエットのことです。
欧米ではすでに重視されていて、カロリー表示とともにほとんどの加工食品には、GI値表示がされるようになっています。日本ではまだ知識が浸透していませんいが、これから重要視されるのではないかと見られています。
■精製されていない物の方がGI値が低い
例えば白米>玄米、フルーツジュース>カットフルーツ、このように、精製や加工されていない食品の方が、GI値は低いと言えます。
また、お酢や豆類、食物繊維はGI値を下げる働きが認められています。逆に、じゃがいもとにんじんはGI値が高いなど、一度覚えてしまえば食生活に反映させるのは簡単です。
これを覚えるだけで、食事に迷ったときに選ぶ際の基準になります。GI値が低い食品の方が、腹持ちがいいとも言われ、ダイエットにも適しているようです。
食べ方を意識することも一般的になりました。インスリンが恒常的に出る状態になると、低血糖になるので、脳は空腹状態だと勘違いしてしまいます。インスリンの過剰な分泌を防ぐために、これからはGI値を意識してみてくださいね。
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