F1を満腹にするマスターシェフ: F1のシェフとは
The master chefs who fuel F1
グランプリ週末の早朝、F1のキッチンではすでにジュージューと音がしている。
レッドブル・レーシングの屋上にあるキッチンでは、4人のシェフが完全に一体となって、食材を包丁で切ったり、フライパンを振ったり、盛り付けをしたりしている。
チームのエグゼクティブ・シェフ、サンドロ・ガムスヤガーは「レース週末で最も忙しい日は、通常午前6時から午後11時までトラックにいる」と、湯気の向こうからCNNに語る。
ウィリアムズの本部では、チームのシェフたちが、人気の高いイングリッシュ・ブレックファストを出した後、一休みしている。
イングリッシュ・ブレックファスト
金曜日のフリー走行セッション前には、腹を空かせた英国のメディアに、伝統的なベーコン、卵、その他つけあわせがふるまわれる。
モータースポーツの広範囲な移動サーカスは、各チャンピオンシップ会場の空腹を満たしている。
ウィリアムズのシェフ、アダム・ディクソンは「レース週末は、500個以上の卵、15kgのバター、10リットルのオリーブ・オイルを使う」と計算をしながらCNNに語る。
F1は、他のスポーツのようにエリート選手だけではなく、レース関係者全員が対象なので複雑である。
シェフはレース・ドライバー、チーム、VIPゲストという3種類の食欲を満たすため、フライパンを振っている。
レッドブルの姉妹チーム、トロ・ロッソのメニューも監督するガムスヤガーは「いつも違うレベルのフード・サービスを提供している。ドライバー向けと、下の階にあるチーム用のビュッフェ、そして1階は非常に高品質のアラカルト・レストランだ」と続ける。
まず、食事を提供しなければならない相手はドライバーである。陸上選手並みに引き締まった彼らは、注意深く管理されたメニューをしっかり食べる。
ザウバーのリザーブ・ドライバー、ギエド・ファン・デル・ガルデのトレーナー、カルロス・コラルは「すべての人と同じように、ドライバーはタンパク質、炭水化物、そして健康的な脂肪を摂取する」と語る。
「唯一の違いは、1日中デスクワークをしている人に比べて、ドライバーが必要とするそれらの割合だ」
「たとえば、レースは精神的にも肉体的にも厳しいので、ドライバーはより多くの炭水化物を必要とする」
「各ドライバーの体格、トラック、天候などにより、レース中の消費カロリーが変わる。2013年のイギリスを例にあげると、ギエド・ファン・デル・ガルデは1,175カロリーを消費した」
-Source: CNN
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