IOCのジョン・コーツ副会長(左)と話す舛添知事(4月3日、東京都中央区で)

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IOCのジョン・コーツ副会長(左)と話す舛添知事(4月3日、東京都中央区で)

 東京都の舛添要一知事が、9日で就任から半年を迎える。

 2020年東京五輪・パラリンピックの会場整備計画の見直しでは指導力を発揮したが、都庁内外への厳しい注文も目立ち、周囲が戸惑う場面もみられる。読売新聞のインタビューに応じた舛添知事は「20年間、リーダーシップが欠けていた」と歴代の知事を批判し、「五輪に向け、防災対策やインフラ整備などに取り組む」と意欲を語った。

 ◆「石原色」にメス

 「ノロノロ運転からやっと高速道路に入った。時速80〜90キロぐらいではないか」

 舛添知事は現在の仕事ぶりを自らこう評した。2月の知事就任後、突然の知事交代で混乱する都政の課題に“安全運転”で対処してきたが、5月頃から「石原色」が染みついた都庁の組織にメスを入れ始めた。

 記者会見では、石原慎太郎・元知事や猪瀬直樹・前知事の下で働いてきた職員を「ぬるま湯体質」などと厳しく批判。7月には、石原元知事が設けた官房組織「知事本局」を「政策企画局」に改め、肝いりだった「尖閣諸島」や「横田基地共用化」の担当部門を切り離した。