韓国で大発見…タバコの吸い殻から新充電素材
吸い殻だって捨てずに有効活用!
タバコの吸い殻なんて、最も煙たがられるゴミではないかと思いますけど、意外なる使い道が韓国の研究チームによって発見されましたよ。このほどNanotechnology誌に掲載された論文によれば、どうやらタバコの吸い殻のフィルタ部から「電気二重層コンデンサ」の新素材を作り出すことに成功したそうなんです。
「スーパーキャパシタ」「ゴールドキャパシタ」「ウルトラキャパシタ」などと称される電気二重層コンデンサは、大容量かつ急速充放電を特徴とし、従来のバッテリに代わる次世代の蓄電装置として注目を集めつつあるとのことですが、なんとタバコの吸い殻のフィルタ部に含まれるセルロース・アセテートを窒素加熱することで誕生する炭素系の物質が、電気二重層コンデンサに非常に適していることが判明したんだとか。
まだまだビッグサイズで業務用途の電気二重層コンデンサですけど、今回の発見で、グラフェンやカーボンナノチューブ素材を使用するよりも高度なパフォーマンスが引き出されたと発表されていますよ。タバコの吸い殻を幅広くリサイクル活用できる時代がやって来たりするのかもしれませんね……。
Top image: Photo Love/shutterstock
source: Nanotechnology via Institute of Physics
Sarah Zhang - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)