大津波に襲われたインドネシア・スマトラ(Sumatra)島(2005年1月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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大津波に襲われたインドネシア・スマトラ(Sumatra)島(2005年1月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
【AFP=時事】2004年のインド洋大津波で流され、亡くなったものと思われていたインドネシアの少女が、10年ぶりに家族との再会を果たした。

 4歳の時に行方不明となった娘のラウダトゥル・ジャナ(Raudhatul Jannah)さん(14)と再会した母親のジャマリヤ(Jamaliah)さん(42)は7日、「神が奇跡を与えてくださった」と喜びを語った。

 2004年12月26日、アチェ(Aceh)州西アチェ(West Aceh)県の自宅を大津波が襲った時、ジャナさんは当時7歳の兄と一緒に波にのまれた。ジャマリヤさんと夫は助かったが、子どもたち2人と生きて再会する望みはとうの昔に捨ててしまっていた。

 だが今年6月になり、ジャマリヤさんの兄弟が、ある村でジャナさんとそっくりの少女が学校を終えて家に向かって歩いている姿を目撃。人々に確認したところ、少女は津波によってアチェから同州南西沖の島々周辺まで流され、漁師に助けられた後、本島で漁師の母親によって育てられていたことが分かったという。

 ジャマリヤさん夫妻は6月下旬に少女を訪ね、自分たちの娘であることを確認。ジャナさんは今月6日に故郷に戻り、実の両親と暮らし始めた。ジャマリヤさんによると、ジャナさんの兄も同じ場所に流れ着いたが、現在の居場所は分からないという。
【翻訳編集】AFPBB News