札幌市医師切りつけ 通報の男性が状況語る

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 札幌市内の病院で医師を刃物で切りつけ逃走した男が7日夜、逮捕された。男の車を発見した男性が当時の状況を生々しく語った。

 殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、札幌市北区の高田秀治容疑者(67)。高田容疑者は7日午前10時半頃、札幌市東区の勤医協中央病院の診察室で、医師・古山準一さん(50)の脇腹など5か所を刃物で切りつけ重傷を負わせた疑い。その後、高田容疑者は刃物を持ったまま車で逃走したが、7日午後7時半過ぎ、札幌の隣の石狩市内で発見された。

 通報した男性「夜に当別に行ったときに、何気なく前を走っていた車が高田容疑者の車だったので、警察に電話しました」「わたしに気付いたのか、急に中央分離帯からUターンして一気に走って行った」

 高田容疑者は警察車両の追跡を受けて土手に転落し、その場で逮捕された。警察の調べに対し、「凶器は捨てた。殺すために刺したが殺せなくて悔しい」と容疑を認めているという。警察は、動機などについて高田容疑者を引き続き追及する方針。