大阪知事:臨時府議会、15日招集へ 都構想巡り

毎日新聞 2014年08月07日 07時40分(最終更新 08月07日 09時09分)

大阪府の松井一郎知事=山崎一輝撮影
大阪府の松井一郎知事=山崎一輝撮影

 大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会幹事長)は、公明、自民など維新以外の野党が求める臨時府議会を、15日に招集する方針を固めた。当初は拒否する考えを示唆していたが、方針転換した。大阪都構想を巡って知事と野党の対立が深まり、異例の「お盆議会」が開かれることになる。

 松井知事は6日の記者会見で、「議会(の野党)が嫌がらせを続けるなら、ムキになるのは大人げない」と語った。府議会事務局によると、お盆の議会開会は、会期が8月14日まであった1952年7月議会以来、62年ぶり。

 臨時府議会は7月25日にも招集され、都構想の協定書を維新単独で決定した法定協議会の委員構成を、議会構成に応じて決める条例案を野党の賛成多数で可決。しかし、知事の再議権(拒否権)で否決された。野党は同内容の議会規則改正案を提出したが、時間切れで自然閉会になり、野党が再び招集を求めた。

 地方自治法では、首長は請求があれば20日以内に臨時議会を招集する義務があり、今回は15日が期限。前回は知事が招集せず、議長が招集したが、知事の行為について新藤義孝総務相は「法律違反」と批判した。【熊谷豪、林由紀子】

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