広島原爆の日:平和記念式典にケネディ大使が参列

毎日新聞 2014年08月06日 10時52分(最終更新 08月06日 18時28分)

平和記念式典に参列するキャロライン・ケネディ駐日米大使=広島市中区の平和記念公園で2014年8月6日、宮武祐希撮影
平和記念式典に参列するキャロライン・ケネディ駐日米大使=広島市中区の平和記念公園で2014年8月6日、宮武祐希撮影

 平和記念式典には初めてキャロライン・ケネディ駐日米大使が参列した。黒いワンピースに雨具を身につけたケネディ大使は、終始硬い表情を崩さずに慰霊碑を見つめ、広島市長の平和宣言の際には時折目を閉じて聴き入っていた。式典終了後、「この日は厳粛な思いで、より平和な世界を築くための誓いを新たにする日です」との談話を発表した。

 ケネディ大使は、着任から1カ月足らずの昨年12月に被爆地・長崎を訪問。父の故ケネディ元大統領が取り組んだ部分的核実験禁止条約について「最も誇りとする業績だった」と言及した。自らも核軍縮に取り組む姿勢を示していただけに、式典参列での言動が注目されていた。

 ケネディ大使の広島訪問は今回が2度目。1978年、20歳で初来日した際にも広島を訪れ、原爆資料館などを見学している。【菅沼舞、伊藤遙】

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