2014年8月6日20時43分
神奈川県大和市教育委員会は6日、職員のパワハラ行為の調査を止めて被害を拡大させたとして、滝沢正(まさし)教育長(65)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にし、発表した。滝沢教育長は、同日付で辞職した。
市教委によると、青少年相談室のスクールソーシャルワーカーの40代女性が、同室の相談員や心理カウンセラーらに対し、「私の言葉は教育長の言葉」などと威圧して考えを強要したり、叱責(しっせき)したりした。これらパワハラ行為は2012年に始まり、13年8月に4人が市の保健師に被害を訴えたが、教育長が調査の中止を指示。室長ら幹部が6回以上、対応を進言したが、「彼女は能力がある」と聞き入れなかった。今年6月の内部告発を受け市教委が再調査を始め、さらに10人の被害者を認定した。
さらに、滝沢教育長は13年、この女性に勤務超過分として私費で20万円を支払っていた。当時の教育部長と室長も10万円ずつを、「教育長の指示でやむなく女性に支払った」と話しているという。
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