◇DeNA10−1巨人
ハマの空にため息がこだました。巨人はこの日も苦境から脱出できなかった。投手陣がDeNAに大量10点を許す一方、打線は貧打を露呈。三浦から1点しか奪えず、今季3度目の同一カード3連敗を喫してしまった。
「走者を置いて一本が出なかったことがこういう結果になった」と原監督。ベイスターズに3タテを食らうのは横浜時代の06年6月以来、8年ぶり。声には自然と悔しさがにじむ。「投手は点をやらない。攻撃はどういう形であっても本塁を踏まなければ」と、選手に一層の奮起を促した。
この日は今季初めて阿部を一塁で起用。宮国−小林の若いバッテリーで勢いをつけるのが目的だった。しかし、現実は厳しい。この勝負手は完全に裏目となり、拙守でチームの足を引っ張った。
2回1死二塁で三浦が二遊間へ放ったゴロを坂本が好捕。しかし、打球が抜けるとみてカットに入ろうとした阿部は一塁を空けていた。当然、送球を取れず、白球はファウルグラウンドへ転々。二塁走者・山崎の生還を許した。記録は坂本の失策。しかし、明らかな阿部の判断ミスだった。
6回の走塁では亀井が左脚を負傷。まさに今が正念場だ。2位・阪神とのゲーム差は縮まらなかったが、3位・広島とは2・5ゲーム差。苦境打開へ、原監督は「執念が必要だ」と呼び掛ける。。8日からは中日戦。指揮官の思いに選手はプレーで応えるしかない。 (川越亮太)
この記事を印刷する