DeNA−巨人 完投勝ちを決め、ガッツポーズをするDeNAの三浦=横浜スタジアムで(武藤健一撮影)
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◇DeNA10−1巨人
DeNAが8年ぶりの巨人戦3連戦3連勝。三浦は完封こそ逃したが、無四球、今季初完投で3勝目。打線は1回に筒香の右前打で先制。3回は石川のソロなど5安打で3点。7回も4安打で4点。巨人は攻守に粗さが目立ち、4連敗。
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握り締めた右のこぶしを、DeNA・三浦は誇らしく突き上げた。「9回のマウンドに上がるときに、すごい声援をいただいた。鳥肌がたった」。完封目前で阿部に一発を浴びて苦笑い。それでも完封した01年以来、13年ぶりの巨人戦9イニング完投勝利。8年ぶりの巨人3連戦3連勝を締めくくった。
初回、1死二塁のピンチに、3番・亀井、4番・阿部を連続三振。阿部には内角の139キロの直球を投じ、フルスイングさせなかった。「きょうは走っているなと手応えを感じた」。健在を示す1球。中畑監督も「インコースの勝負球がみんなを奮い立たせてくれた。点の入るリズムをつくってくれた」と絶賛した。
「このお立ち台に帰ってこられてよかった」。本拠地で今季初のヒーローインタビュー。23年目の40歳は、開幕4連敗を喫する中、再調整で2度の登録抹消を味わった。「信じてやってきてよかった。間違っていなかった。応援してくれる人がいるから頑張れています」と声援に応えた。
前夜、お立ち台に立った山口からエールを送られた。この日は「あしたは井納がやってくれます」とバトンをつないだ。「(優勝した)98年もそんな感じだった。いい意味でつながりができている」。最大13あった借金は4月15日以来の6。手応えはある。目標ははっきりと見えている。 (鈴木創太)
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