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施設での虐待 千葉県の責任指摘8月7日 16時42分
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千葉県袖ケ浦市の県立の福祉施設で去年、知的障害のある男性が職員に腹を蹴られたあと死亡した事件を受けて、県が設置した第三者委員会は最終報告をまとめ、「虐待に関する内部告発などが県に寄せられたにもかかわらず、踏み込んだ監査や指導が行われなかった」と県の責任を指摘しました。
袖ケ浦市にある県立の福祉施設「千葉県袖ヶ浦福祉センター養育園」では、去年11月、知的障害のある19歳の男性が職員に腹を蹴られたあと死亡し、同じ社会福祉法人が運営する3つの施設で平成17年以降、職員15人が利用者に暴行や虐待を繰り返していたことが明らかになっています。
これを受けて、千葉県が設置した弁護士など第三者による検証委員会は最終報告を取りまとめ、7日、森田知事に提出しました。
報告書では虐待が繰り返された原因について、「職員が安易に暴行を繰り返し、ほかの職員も『周りがやっているから大丈夫だ』と考えて負の連鎖が発生した」と分析しています。
そのうえで、「過去に、虐待に関する内部告発や匿名のメールが県に届いていたにもかかわらず、踏み込んだ監査や指導が行われなかった」と県の責任を指摘しました。
検証委員会の座長を務める佐藤彰一弁護士は「県は施設を運営する社会福祉法人に任せきりにして、監督が行き届いていなかった。きめ細かな障害者支援に向け改善を求めたい」と話しています。
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