人口減対策「仙台がダムに」増田氏講演
増田寛也元総務相は7日、仙台市役所で講演し、人口減少社会における政令指定都市の役割について「東京一極集中の歯止めとして仙台が東北のダム機能を果たさなければいけない」と訴えた。
増田氏は、周辺自治体で失われる機能を代替し、支える中枢都市としての仙台の重要性を指摘。「結婚、出産がしやすい環境整備や、働く場、学びの場づくりに力を入れ、若年層に魅力的な都市を目指すべきだ」と話した。
増田氏が座長を務める日本創成会議は、20〜39歳の若年女性人口の半減や東京圏への人口流入により、2040年には全国の市区町村の半数が「消滅可能性都市」になると試算。仙台市5区の若年女性人口の減少割合は青葉区32.3%、宮城野区29.0%、若林区38.0%、太白区40.5%、泉区41.9%となった。
増田氏は「仙台の出生率はもっと高くてもいい」と指摘。住居と職場の近接さなどの利点を生かし、東京から企業の本社機能を誘致する施策の必要性を強調した。
講演は市の自主研修会として幹部職員ら300人を対象に企画された。
2014年08月08日金曜日