アイドル界の厳しい現実と異常さ 既定路線捨て台湾移住したアラサーアイドルの狙いは?
Business Journal 8月8日(金)3時0分配信
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歩りえこ(撮影=山本宏樹) |
AKB48やももいろクローバーZなどの超人気若手アイドルをはじめ、30歳前後になりプチブレイクを果たした小林恵美や野呂佳代などのアラサーアイドル、一部の熱狂的なファンを有する地下アイドルなど、現在、日本では多数のアイドルが活躍する一方、芸能活動だけでは生活もままならない無数のアイドルが存在する。
そんな飽和状態ともいわれるアイドル界の現実、実態はどのようなものなのか。今回はそんなアイドル界において生き残りを探るべく昨年、台湾に移住して日台両国で活動を展開し、7月には書籍『恋する台湾移住』(朝日新聞出版)を上梓した「旅ドル」「三十路アイドル」こと歩りえこに、
「アイドルの厳しい現実と生活」
「アイドル界の問題点」
「台湾に移住した狙いと現在の活動」
などについて聞いた。
--歩さんは雑誌のグラビアを飾ったり、イメージDVDを出すなど、32歳となった今でもアイドルとして活動されています。現在、飽和状態ともいわれるアイドル界において、大多数のアイドルは厳しい生活を強いられていますが、その現実はどのようなものなのでしょうか?
歩りえこ(以下、歩) 私の場合はアイドル活動であるグラビアのほかに、雑誌の連載や書籍の出版など、執筆活動がコンスタントにできたことと、ずっと東京の実家暮らしだったので自宅で三食ご飯を食べることができ、生活面での不安がなかったことが芸能活動を続けてこれた大きな支えとなりました。
また、いつ何があってもいいようにと、バスガイドやカフェの店員などをしてずっと貯金もしてきました。もしひとり暮らしでがんばらなければならない状態であれば、本当に不安だと思うので、芸能の仕事はしていなかったと思います。そのような境遇にいたアイドルの友だちは全員、20代後半で悩み苦しみ抜いて辞めていきました。今では女性として幸せな結婚・子育てライフを送っているみたいですよ。
--歩さんはこれまで約7年間、芸能活動を続けてこられましたが、アイドル界、アイドルを取り巻く環境について問題だと感じられる部分はありますか?
歩 日本の芸能界は海外に比べて異常なほどに年齢や見た目、つくり上げられたイメージに固執しすぎていて、あっという間にアイドルの賞味期限が切れてしまうことが問題だと思います。アイドルの魅力は若さ、かわいさ、つくり上げられたイメージだけで判断されるべきではなく、さまざまな経験をした上で「これだけは誰にも負けない」という自分だけの得意分野を持ち、もっと個性を追求できるような環境になるべきだと思います。芸能人もアイドルも1人の生身の人間です。アイドルが自分をさらけ出して本能の思うままに恋愛を含めた人生経験を積むことが、受け入れられる環境になれば面白いと思います。私は見た目に自信があるわけでも、若くもないですし、ガンガン恋愛したり色々な人生経験を積んで、人間味のある面白い本を書けるようになりたいです。
最終更新:8月8日(金)3時0分
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