リベリアでエボラ熱に感染した2名に対し、実験薬の「Zmapp血清」が投与される 17
ストーリー by hylom
緊急事態 部門より
緊急事態 部門より
danceman 曰く、
先日、西アフリカのリビアで米国人医師ら2名がエボラ出血熱に感染、米国に移送されるという話題があったが、彼らに米バイオテクノロジー企業のMapp Biopharmaceuticalが開発した実験薬ZMappが投与され、効果が見られたそうだ(Business Insider、Slashdot)。
2名に投与されたZMappという実験約は、現時点ではサル8匹を使った実験しか行われておらず、臨床試験はまだ行われていないという。実験では4匹のサルに感染から24時間後に実験薬を投与、ほかの4匹には感染から48時間後に投与したところ、8匹の生存率は100%だったとのこと。生死にかかわる状況下においてはFDA(米食品医薬局)が稀に未承認の実験薬の配給を認める場合があるが、今回FDAの認可がおりたのかは定かではないという。
ZMappは2名が米国に移送される前、7月31日の朝にリベリアに届けられたとのこと。投与された2名のうち1人は感染から9日目に1本めの点滴を受けたが、1時間後には呼吸が楽になり、発疹が消え始めたという。そして翌日には、一人でシャワーを浴びたり、歩き回れるほどに回復したとのこと。そのため、その日のうちに米ジョージア州アトランタに向けて飛行機で移送されたとのこと。
また、もう1名は1本目の点滴では回復が見られなかったが、2本目の点滴で徐々に回復し始め、5日にアトランタのエモリー大学病院に搬送されたそうだ。
タバコから作られた薬 (スコア:3, 興味深い)
少し変わっているのは、タバコの仲間(Nicotiana benthamiana)を使って作られているところ。
http://www.mappbio.com/zmapinfo.pdf [mappbio.com]
http://en.wikipedia.org/wiki/ZMapp [wikipedia.org]
改善後の状態 (スコア:2)
これは菌はどうなるんだろう
キャリアみたいな感じになるのか?
生存できても致命的な後遺症が残ることが多いと聞くのでそのへんも興味深い。
Re:改善後の状態 (スコア:1)
エボラポン? (スコア:1)
ここまで効くと怪しいクスリとしか思えない
Re: (スコア:0)
インフルエンザに対するタミフルと同様に、治っているわけではないが症状は抑えているとか?
感染力は大きいままかもね。
Re: (スコア:0)
まあ実験薬なら怪しい薬には違いない。
副作用も不明。致死量も不明。
飲み合わせとかも考慮すると、命懸けの人体実験だわなー。
でも医学なんてそうやって発展するもんじゃね。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00CB9Q2PK/ [amazon.co.jp]
Re: (スコア:0)
http://www.latimes.com/science/la-sci-ebola-virus-ethics-20140806-story.html [latimes.com]
>"There's a fairly good chance that it could do more harm than good," Caplan said. "The drug could kill you faster, or make you die more miserably."
>
>And Ebola isn't 100% fatal, he said; some patients who might have survived could wind up dying after taking an untested drug.
みたいな話もあるわ
Re: (スコア:0)
効果の確認されていない薬に対する態度としては当然だろう。
Re: (スコア:0)
ああ、ランボーでそんなシーンあったな。マラリアで苦しんでいる捕虜にキニーネと偽って致死量の麻薬を打って・・・
「富士フイルムのインフル治験薬、エボラ出血熱治療に有望か 」 (スコア:1)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N9X6ZO6S972F01.html [bloomberg.co.jp]
「 米国防総省のエイミー・デリックフロスト報道官によれば、富士フイルムの
米国での提携相手であるメディベクター(ボストン)はこの治験薬「ファビピラビル」を
エボラ出血熱感染者の治療に使えるよう申請する意向で、米食品医薬品局(FDA)と
協議している。
承認されれば、エボラ出血熱の感染者治療で米当局が承認する初の医薬品の一つとなる見通し。
同報道官によると、国防総省はファビピラビルについて、エボラ出血熱に感染した
サルでの試験完了を優先させる方針。試験終了後の審査プロセスも迅速に進められる
見込みだという。サルを使った試験の暫定的なデータは9月中旬に得られる見通しだとしている。 」
「ファビピラビルは富士フイルム傘下の富山化学工業 の古田要介氏によって1998年に発見された。
国防総省は2012年、ファビピラビルのさらなる開発を後押しするため1億3850万ドル
(現在のレートで約142億円)をメディベクターに助成した。」
という話もあるそうな。
動物実験もまだこれからという段階らしいので、過度な期待は禁物かな。
Re:「富士フイルムのインフル治験薬、エボラ出血熱治療に有望か 」 (スコア:5, 参考になる)
これはその作用機序から、もしかしてインフルエンザだけじゃなくRNAウイルスによる疾病全般に効くんじゃね?
と言われているとんでもない薬。
だもんでエボラ出血熱にも効くんだね。
薬効はあらたかだけど、動物実験で催奇性があることが確認されているので、おいそれとは使用できない。
他の治療法に効果が見られず、生死に関わるとかパンデミックがおきそうとかの重大局面に至って
国が使用許可を出した場合のみ使うことが出来るという、最後の切り札と言うか、最終決戦用秘密兵器というか、
そんな中二病の香りがほのかに漂うかっこいい薬w
催奇性と言う恐ろしい副作用が明らかになっているにも関わらず、条件付で認可されたというのが、
この薬の薬効がどれだけ優秀かというのを物語っている。
でも製薬会社にしてみれば、めったなことでは使ってもらえないので、全然儲からないダメな子かのかもしれない。
そんな中二病の香りがほのかに漂うかっこいい薬 (スコア:0)
カロシンみたいなものだね
Re: (スコア:0)
副作用が催奇性しかないなら、子供作らない年代には
ばんばん投与しちゃっていいってこと?
Re:「富士フイルムのインフル治験薬、エボラ出血熱治療に有望か 」 (スコア:1)
#半ば冗談なのかもしれないけど
「催奇形性があるのは分かってる」というのは「他は無い」と言ってるわけじゃないんですよ。
「催奇形性しかない」んじゃなくて、「催奇形性があるってことが特徴的」で「他の副作用もある、あるいは不明」って読むべきなのです。
人に何十人何百人投与してみたら、たまたまこれまで見られなかった百人に一人の副作用が見られるかもしれない。
心臓が弱い人や腎臓が弱い人だけ特に重症になる副作用が出てくるかもしれない。
たまたま他の薬との飲み合わせが悪くて、喘息発作で死亡例が出るかもしれない。
Re: (スコア:0)
バンバン使ったら発癌性とかも見えてきそうだな
その場は助かっても50%の確率で5年以内にガンになりますとかだと微妙。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
とはいえ、エボラだと今すぐ50%の確率で死にます、ってなもんだからな…。
その場合、最後の切り札的な使用になるだろうね。
とても高そうだな (スコア:0)
薬価がいくらかしらんけど、1錠10万円近くするとしたらかなりやばいな
エボラ出血熱のウィルスをばらまくだけで国の財政を破綻させることができる…
経営が苦しくなったのでエボラ出血熱のウィルスをばらまく。営業利益が増えてウマーとか狙う会社が出てきても不思議はないかもしれん。