この知恵ノートを「知恵コレクション」に追加しました。
追加した知恵ノートはMy知恵袋の「知恵コレクション」ページで確認できます。
「知恵コレクション」に登録済みです。
再登録しました。
追加に失敗しました。
ノートに戻り、もう一度やり直してください。
すでに1,000件のノートが登録されています。
新しく追加したい場合は、My知恵袋の「知恵コレクション」ページで登録されているノートを削除してください。
追加できませんでした。
ノートは削除されました。
知恵コレに追加する:7人
Google USB DriverでAndroid端末をWindowsに認識させる
ライター:keicha_hrsさん(最終更新日時:2013/10/24)投稿日:2012/10/29 アドバイス受付中!
- ナイス!:
15
- 閲覧数:108009
はじめに
開発したAndroidアプリを自分のAndroid端末で動かす
Androidは開発環境がすべて無償で提供されていることもあり、アプリケーション開発に挑戦される方が多くいらっしゃると思います。開発したからには、自分で所有しているAndroid端末(スマートフォン、タブレット)の実機上で動作させてみたいものです。しかし、実機で動作させるためには、ADBというツールで端末とパソコンが通信できる環境を整える必要があります。
ADBとは
ADBとはAndroid Debug Bridgeの略で、Android SDKに付属して配布されている開発ツールの一種です。パソコンをADBサーバー、Android端末をADBクライアントとして動作させる構造になっていて、端末へのプログラムのインストール/アンインストール、ファイルの転送/取得、デバッグ情報の通信、Android端末のシェル起動など、デバッグに必要な様々な機能を持っています。特に、Eclipseと連携してのJavaのソースレベルデバッグ機能は、複雑なアプリケーション開発に欠かせません。
ADBを使うためには
ADBを使用するためには、パソコンにADB用デバイスドライバーをインストールする必要があります。端末メーカーのウェブサイトでADB用デバイスドライバーを公開している機種の場合はそれを用いれば良いのですが、公開していないメーカーも多くあります。そのような場合、Googleが公開している汎用デバイスドライバーを使うことで解決することができます。本稿では、その手順を紹介します。
本稿の動作確認環境
- Android SDK r20.0.3
- Windows 7 SP1 64bit版
- REGZA Tablet AT570(東芝, Android 4.0.3)
なお、一部の画像を更新されたAndroid SDKのものに差し替えています。
作業手順
デバイスドライバーの入手
まずデバイスドライバーを入手します。Windowsで開発環境を構築されている方は、Android SDKはすでにインストールされていることでしょう。ここではその手順は省きます。
SDK Managerを起動し、Extrasの中にある「Google USB Driver」にチェックを入れ、Installボタンを押します。
次の画面で、Accept Licenseのボタンをチェックし、Installボタンを押します。これでしばらく待てば、ドライバーがインストールされます。
Android端末の設定
まず、Android端末の設定で「USBデバッグ」を有効にしておきます。Android 4.0.3の場合は、「開発者向けオプション」の中にあります。また、Eclipseで開発したアプリケーションにはまずデバッグ用の仮署名が行われますが、仮署名のアプリケーションを端末実機にインストールするためには、「提供元不明のアプリ」のインストールを許可しておく必要があります。このメニューは4.0.3の場合は「セキュリティ」の中にあります。これもここでチェックしておくと良いでしょう。
端末のVID、PIDを調べる
USBのデバイスドライバーをインストールするためには、Vendor ID(VID)とProduct ID(PID)という情報が必要になります。この2つの情報によって、USBホストはUSBデバイスとドライバーの結びつきを管理しています。今回の場合、Android端末のVIDとPIDを調べる必要があります。
とりあえずAndroid端末とパソコンをUSBケーブルで接続してみましょう。この時点ではまだドライバーがインストールできる状態にはなっていないので、正常にインストールできなかったというメッセージが表示されることがありますが、ここでは無視してください。次に、デバイスマネージャーを開いてみましょう。
AT570が「ほかのデバイス」として認識されています。この行をマウス左ボタンでダブルクリックして、プロパティを表示させます。プロパティの画面で「詳細」タブをクリックし、「プロパティ」のプルダウンメニューから「ハードウェアID」を選択します。すると、下図のような画面が表示されます。
この画面から、AT570のVIDは0930、PIDは0963であることがわかりました。これらの値をメモしておきましょう。
android_winusb.infの編集
VIDとPIDが分かったところで、インストールしたUSBドライバーのinfファイル(システム定義ファイル)を編集します。USBドライバーは、Android SDKをインストールしたフォルダの中のextras\google\usb_driverの下にあります。このフォルダにある、android_winusb.infをテキストエディター(Windows付属のメモ帳でも可)で開いてみましょう。
infファイルでは、[ ] で囲まれた名前をセクション名と呼び、次のセクション名までの区間をセクションと呼びます。ここでは、Google.NTx86セクションは32bit環境向け、Google.NTamd64セクションは64bit環境向けの記述となります。OSが32bit版であればGoogle.NTx86セクションだけを編集すれば正常に認識されるのですが、64bit版の場合は両方のセクションに同じ記述をしなければ正常に認識されないようです。OSがどちらかに関わらず、両方に追記するのが無難でしょう。
先ほど、 AT570のVIDは0930、PIDは0963と分かったので、両セクションに次のような記述を追記します。セミコロンから始まる行はコメント扱いなので、端末名などを記しておくと良いでしょう。
;Toshiba AT570
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0930&PID_0963
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0930&PID_0963&MI_01
[Google.NTamd64]と記述されたセクションの下にも、同じ記述をしましょう。
SingleAdbInterface、CompositeAdbInterfaceとは、パソコンと通信するインタフェースの種類になります。実際に使われるのはどちらか一方(AT570の場合はCompositeAdbInterface)ですが、この2つを記述しておけば大抵の端末はカバーできるでしょう。
当然ですが、VID_0930とPID_0963の部分は、お使いの端末で調べた情報に置き換えてください。
編集が完了したら、保存してテキストエディターを閉じます。
ドライバーのインストール
再びデバイスマネージャーに戻って、「全般」の画面で「ドライバーの更新」を選びます。「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選択し、編集したandroid_winusb.infの場所を指定します。
ドライバーソフトウェアの発行元を検証できないという警告ダイアログが表示されますが、そのままインストールします。
infファイルの編集が正しければ、次のような画面が表示されてドライバーのインストールが完了します。
Windows 8では
Google USB Driverはデジタル署名がされていません。Windows 7までは、そのようなドライバーでも警告ダイアログが表示されて承認すればインストールができましたが、Windows 8ではデフォルトでは署名なしドライバーはいきなりエラーになってインストールすることができなくなりました。それを回避するには、次のような手順で一時的に署名無効化する必要があります。
- マウスカーソルを画面右下に移動し、チャームを表示させて「設定」を選ぶ。
- 右下の「PC設定の変更」を選ぶ。
- 「全般」を選ぶ。
- 右側のリストの一番下にある「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動する」を選ぶ。
- 再起動後のメニューから「トラブルシューティング」を選ぶ。
- 「詳細オプション」を選ぶ。
- 「Windowsのスタートアップ設定」を選ぶ。
- 「7)ドライバー署名の強制を無効にする」を選択するため、キーボードのF7キーまたは数字の7キーを押す。
- Windows 8が起動したら、前節の操作手順に従ってGoogle USB Driverをインストールする。
セキュリティー重視とは言え、とても面倒になりました。さらに、この署名無効化状態はWindowsを再起動すると解除されるため、別のAndroid端末を認識させるためには、再びこの手順で署名無効化する必要があります。
ADBを使ってみる
動作確認
ドライバーのインストールが完了したら、コマンドプロンプトを開き、Android SDKをインストールしたフォルダーの下にあるplatform-toolsに移動します。なお、platform-toolsは前述のSDK ManagerでAndroid SDK Platform-toolsをインストールしていなければ作られません。もし無ければ、インストールしましょう。
コマンドプロンプトでplatform-toolsフォルダーに移動したら、
xxx\platform-tools>adb devices
とコマンドを入力してみましょう。ドライバーが正常に動作していれば、下図のように端末リストが表示されるでしょう。
List of devices attachedの後に何も表示されなければ、認識に失敗しています。これまでの手順を見なおしてみましょう。
PATHの設定
ADBを使用するのに、その都度platform-toolsフォルダーに移動するのは面倒です。環境変数PATHにplatform-toolsを追加しておきましょう。環境変数の設定の仕方は、私の記した知恵ノート「Windowsで環境変数を設定する」をご参照ください。なお、同じくAndroid SDKをインストールしたフォルダーの下にtoolsというフォルダーもあります。ここにも開発に便利なコマンドがありますので、ここもPATHに追加しておくと良いでしょう。
改版履歴
(2012/10/29)初版
(2013/03/26)体裁崩れを修正、一部画像差し替え
(2013/05/03)Windows 8におけるインストール時の問題について追記
アドバイス(このノートのライターへのメッセージ)を送る
このノートはどうでしたか? いいと思ったことや、こうしたらもっとよくなるといったメッセージを送りましょう! ノートの内容やライターについて質問がある場合は、Q&Aから質問してみましょう
アドバイスを送るには、
Yahoo! JAPAN IDでのログインおよび
Yahoo!知恵袋の利用登録が必要です。
感想アドバイス履歴
-
現在アドバイスはありません
このノートに関するQ&A
このノートに関するQ&Aは、まだありません。
あなたにおすすめの知恵ノート
あなたにおすすめのQ&A
- android端末でwindows用のエロゲーが出来るようにはなりそうですか? iphoneで不可能そうなのは分か...
- android端末とWindowsの互換性は? サブの小さいパソコンを買おうと思っています。。 android端末の...
- Androidタブレット端末でWindowsソフトを使いたい。 Windowsで動作する教育ソフトを安価なタブレット...
- androidの端末からLAN内のWindowsの共有フォルダにアクセスできない! ESファイルエクスプローラにて...
- windows8にしたいのですが、Intel(R) USB 3.0 eXtensible Host Controller Driverをアンインストール...