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国際
【話の肖像画】今の韓国なら「では結構」と距離置いた方がうまくいく 評論家・呉善花(57)(5)
〈日韓関係が悪化する中、自問自答する日々が続いている。関係改善に必要なことは何か-。日韓の距離の取り方が再び問われている〉
外交や政治問題があっても、民間交流や文化交流があれば日本と韓国はいつかは通じ合えるといわれ続けています。その甘い日韓の幻想を突いたのが『スカートの風』(三交社)でした。日本人の多くが話し合えば通じ合えるといわれますが、通じ合えません。政治的な駆け引きで勝つか負けるかしかありません。
なぜ今、日韓関係が悪化しているかというと、基本的な考え方の違いやギャップへの深刻な認識のないまま、政治的交流や文化的交流をしているからです。大きな溝を互いに見つめ合わず、ただ関係を前に進めよう、話し合いをしようとするから副作用が噴出するのです。韓国は今、中国にべったりとひっつこうとしていますが、日本は無理に今のような韓国と付き合おうとせず、「それならば結構です」といったん、距離を置いた方がうまくいくと思います。
関係改善のために韓国の方々に対して呼びかけたいことがたくさんあります。「これだけの違いが日韓にありますよね」ということです。私は日韓に横たわる問題を丹念に指摘して多くの本にしていますが、韓国では私の本は全く翻訳されていません。近刊の『なぜ「反日韓国」に未来はないのか』(小学館)を、私は韓国語に翻訳しましたが、韓国の出版社は「出せば売れるけれど会社がつぶれる」ということで、どこも受け入れてくれません。それで今、英語に翻訳しています。韓国ではことごとく私の本を読まないで批判してきますので、韓国や世界で少しでも読む人がいればと思っています。韓国語版を電子出版したいとも考えています。
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