長崎原爆写真:ずさん管理で廃棄 米博物館、日本人が撮影

毎日新聞 2014年08月07日 19時00分

 米中西部イリノイ州の「シカゴ平和博物館」(閉館)に寄贈され、長崎の被爆翌日を伝える貴重な写真約60枚がずさんな保管で冠水、損傷し、数年前に廃棄されていたことが6日、関係者の話で分かった。

 写真は旧日本軍に所属し、1966年に亡くなった写真家、山端庸介さんが撮影。息子の祥吾さん(67)が現在も所有するネガから現像した写真を持っていた米国の知人が90年代に寄贈した。「治療の順番を待つ母子」「炊き出しのおにぎりを持つ母と子」などの有名な写真も含まれ、祥吾さんは「残念としか言いようがない」と話している。(共同)

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