【川端編集長のニュース一言解説】J1リーグ首位のサガン鳥栖、ユン・ジョンファン監督の契約解除を発表
2014 08/08 09:06
現在、J1リーグ首位のサガン鳥栖。
そのサガン鳥栖が本日、ユン・ジョンファン監督の契約解除を発表しました。
【14/08/07】尹晶煥監督 契約解除のお知らせ(サガン鳥栖)
この度、2014年8月7日付けで尹晶煥監督と契約を解除しましたのでお知らせいたします。
2014 08/08 09:06
現在、J1リーグ首位のサガン鳥栖。
そのサガン鳥栖が本日、ユン・ジョンファン監督の契約解除を発表しました。
【14/08/07】尹晶煥監督 契約解除のお知らせ(サガン鳥栖)
この度、2014年8月7日付けで尹晶煥監督と契約を解除しましたのでお知らせいたします。
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2014 08/06 09:45
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かわばた編集長の一言解説
首位に立ったクラブの指揮官がシーズン半ばで去る。似たようなケースとしては昨季の大宮が思い出されますよね。同じく外国人指導者が指揮を執っていたという共通項はありますが、しかし大宮は解任時点で確かに成績が後退していたこと、また決して長期政権ではなかったので、今回のユン監督解任劇とはインパクトがまるで違います。
勝ったクラブが勝つことによって運営が難しくなるというのはJリーグで確かに観られる傾向です。少々勝ったところでそんなに収入は増えないけれど、人件費増加の圧力は強まっていく。そんな構図の中では、ある種のジレンマが出てくるものです。大宮は資金的に余裕のあるクラブでしたが、鳥栖はそうではありません。2013年度、鳥栖は約3億円の赤字を計上しています(2013年度(平成25年度)Jクラブ個別情報開示資料(J1))。今季はさらに人件費が膨らんでいるものと想像されるので、フロントとしてはそこをどう圧縮していくかが大きな課題となっていたことでしょう。
一方、現場としては「ここまで来たからには優勝したい」わけで、当然ながらこの夏の補強も要求していたでしょう。報道にあるような年俸の上昇圧力も、指揮官のみならず広く発生していたと思われます。何せ首位ですからね。プロフェッショナルとして実績に対する金銭的な対価を求めるのは自然なことです。ただし、成績の良化にしたがってそんなに経営が好転するわけではないのが、Jリーグの難しいところです。欧州CL出場権のような「ドル箱」はアジアにないですし、日本経済自体の体力もないですからね。ウワサにあるような韓国からの好条件のオファーも、Jリーグで彼の残している実績を思えば当然のことで特に違和感はありません……。
それにしても、異端とも言える方向性でJリーグにおいて突き抜けていたユン・ジョンファン監督のチームがこんな形で終わってしまうとは……。興行としてのJリーグという意味で考えても、日本サッカーの強化という意味で考えても、あるいは地方クラブの夢という視点から考えても、残念というほかありません。