山下龍一
2014年8月8日00時29分
かつては多くの百貨店などにあった屋上の観覧車。東京都内で唯一残っていた「東急プラザ蒲田」(大田区)も3月に営業をやめたが、10月に再開することになった。約半世紀にわたって親しんできた地元の人々からの存続を求める声が多かったためだ。
ビルを運営する東急不動産と、観覧車の営業を委託されたナムコが7日発表した。観覧車は1968年11月から営業。4人乗りのゴンドラ9台があり、3分半で一周する。高さ12・7メートルで昭和を感じさせる小ぶりなつくりだが、最高到達点は地上43メートルで富士山も見える。
ビル全体の改装に合わせて屋上遊園地は閉園した。ところが、閉園直前の1週間は普段の10倍にあたる1万2千人が来場。「仕事に追われた時のいやしだった」「親子3代で利用してきた」など、観覧車を惜しむ声が上がった。このため、リニューアルして存続することにした。
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朝日新聞社会部
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