広島原爆の日:追悼や平和願い、灯籠流し

毎日新聞 2014年08月06日 20時15分(最終更新 08月07日 05時13分)

原爆ドーム前の元安川で灯籠を流し手を合わせる子どもたち=広島市中区の平和記念公園で2014年8月6日午後7時51分、宮武祐希撮影
原爆ドーム前の元安川で灯籠を流し手を合わせる子どもたち=広島市中区の平和記念公園で2014年8月6日午後7時51分、宮武祐希撮影

 原爆の日の6日夜、広島市中区の原爆ドーム前を流れる元安川で灯籠(とうろう)流しがあり、約8000個の明かりが川面に揺れた。遺族ら参加者たちは原爆犠牲者への追悼や平和への願いを灯籠に書き込み、流れゆく明かりに手を合わせて冥福を祈った。

 広島県府中町の古熊百合子さん(76)は、69年前のこの日に広島県産業奨励館(現原爆ドーム)付近で被爆死し、この川で亡きがらが見つかったという父の碇(いかり)勘吉さんをしのんだ。「父との思い出はあまりありませんが、優しかったように思います」と古熊さん。9歳の孫と一緒に灯籠に記した願いは「世界が平和になりますように」。【宮本翔平】

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