佐藤剛志
2014年8月6日03時00分
京都大学宇治キャンパス(宇治市五ケ庄)に、レンガ造りの2棟の平屋建物がひっそり立つ。由来を示す看板はなく、気にかける学生もいない。
旧陸軍の宇治火薬製造所の施設だったこのレンガ棟に7月末、「戦争遺跡に平和を学ぶ京都の会」の事務局長の足立恭子(やすこ)さん(79)と、龍谷大学の学生3人の姿があった。
足立さんは元小学校教諭。明治から太平洋戦争までの軍事関連施設や戦災跡などを「戦争遺跡」と呼び、保存や歴史学習での活用をめざして20年前に会を結成し、府内各地の遺跡を丹念に調べて書籍にまとめた。立命館大学国際平和ミュージアム(北区)でボランティアガイドも務める。
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