日本中が「平時」だと思い込んでいる今だからこそ、チャンスなのだ—安倍総理の不意打ちで、ゲームは一気にひっくり返る。誰ひとり予想だにしなかった、驚きのシナリオと選挙予測をお届けする。
国民の声を聞くこともなく集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行し、批判にもどこ吹く風といった顔の安倍晋三総理。つい先日、こう側近の前で口走った。
「支持率はまだまだ(下がっても)大丈夫だ。35%までなら、なんとかなる」
真意はこうだ。オレには「秘策」がある。たとえ支持率が4割を切ろうと、絶対に持ち直せる—。安倍総理は自信満々でいる。
「総理が狙っているのはいったい何か。いま、党内で囁かれているのが秋の衆議院解散、それも9~10月にかけて、という話です。
総理は8月末に予定されていた中央アジア外遊の日程をキャンセルしています。このタイミングで電撃訪朝し、金正恩第一書記と首脳会談を行って、拉致問題に関して北朝鮮から譲歩を引き出す。もし拉致被害者を連れて帰国できれば、政権支持率はハネ上がるという計算です。そして、この勢いに乗って、9月29日に開かれる予定の臨時国会冒頭で解散を打ち、大勝負に出るのではないかというのです」(自民党幹部)
自ら平壌に乗り込み、金正恩の手から拉致被害者を「取り戻す」。この一手は、安倍総理にとって政治の師である、小泉純一郎元総理が12年前にやってのけたこととまったく同じだ。
「'02年2月、小泉政権の支持率は田中眞紀子外務大臣更迭の影響で20ポイント以上も急落しました。しかし、小泉総理が9月に北朝鮮を電撃訪問して故・金正日総書記から謝罪を引き出し、拉致被害者の一部を連れ帰ると、再び20ポイント近く急回復したのです。知っての通り、それによって小泉政権は3~4年延命されました。当時、間近でこの様子を見ていたのが、官房副長官として北朝鮮にも同行した安倍総理です」(全国紙政治部デスク)
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