タイ警察 ９人の乳幼児のＤＮＡ鑑定へ

8月7日 18時44分

タイの首都バンコクの郊外で、日本人男性が所有するマンションから乳幼児９人が見つかったことを受けて、タイの警察は、９人が男性の子どもかどうかを確認するためＤＮＡ鑑定を行い、人身売買などとの関わりがないかどうか、慎重に調べることにしています。

これは、バンコク郊外で、日本人男性が所有するマンションから生後数か月から２歳程度とみられる乳幼児９人が見つかったもので、日本人女性１人を含む９人のベビーシッターが世話をしていたということです。
タイの警察によりますと、男性の弁護士は「日本人男性が代理出産によってもうけた子どもたちで、合法だ」と主張しています。
しかし、警察などによるマンションの捜索に立ち会った、児童虐待防止に取り組むＮＧＯの代表はＮＨＫの取材に対して、「日本人だけでなく、ヨーロッパ人のような顔だちの乳幼児もいた」と説明するなど、多くの不審な点が指摘されています。
このため、警察は、今後、乳幼児らのＤＮＡ鑑定を行い、本当に日本人男性の子どもかどうかを確認し、人身売買などとの関わりがないかどうか慎重に調べることにしています。
今のところ、警察は、この日本人男性の氏名や年齢などは明らかにしていません。