柳谷政人
2014年8月7日16時07分
夏休み真っ最中。子どもの自由研究や宿題は鉄道をテーマに――。関西の鉄道各社が、小学生向けのイベントを競い合っている。背景には、子どもの鉄道離れへの危機感と、「勉強なら親も一緒に乗ってくれる」という期待感がある。
1日、大阪市営地下鉄の鶴見検車場(大阪市鶴見区)。ヘルメット姿の子どもたちが、クレーンでつり上げられた車両を見上げていた。首には「宿題応援シート」。「電車はどうやって走るの?」といった質問と、答えを記入する欄がある。車庫同士をつなぐ「秘密のトンネル」を地下鉄で走ったり、車両の下にもぐったり。職員にマンツーマンで質問する時間もあり、4時間近くを過ごした。
堺市中区の山崎花鈴(かりん)さん(11)は「想像していたよりずっと楽しかったし、宿題も片付いた」。父の太一さん(37)は「ただの見学ではなく、自由研究についてきっちり考えられたイベント。すごいと思った」と振り返った。
■定員上回る応募
今年初めて開催した、大阪市交通局の「地下鉄車両基地スタディーツアー」だ。企画した営業企画課の林貴子さん(40)には小学4年生の息子がいる。「子どもの自由研究をどうするかは、親として切実な問題なんです」。自由研究なら、9月になっても学校で地下鉄を話題にしてくれるだろうとも考えた。ツアーは8、14日にも開くが、定員を大幅に上回る応募があった。
阪神電鉄は無料冊子を5万部つくり、駅で配っている。阪神電車の歴史や社員の仕事などを紹介し、「自由研究にどうぞ」とPR。すでに足りなくなった駅もあるという。「ぼくとわたしの阪神電車」をテーマにした絵も9月まで募集中。「夏の課題にぴったり」と、先生からの問い合わせも多い。
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朝日新聞社会部
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