広島原爆の日の6日、大分市田原の大分市立稙田西中学校では、全校生徒288人が体育館に集まって平和学習に取り組んだ。広島平和記念式典のラジオ中継が流れる中、原爆投下の午前8時15分、平和の鐘に合わせて1分間の黙禱(もくとう)を捧げた。

 同校恒例の朗読劇もあり、今回は、太平洋戦争末期の夏、出撃を控えた2人の若い特攻隊員が、グランドピアノがある佐賀県鳥栖市の国民学校(現・鳥栖小学校)を訪れ、今生の思い出にベートーベンのピアノソナタ「月光」を弾かせてもらう物語「月光の夏」を生徒や教諭、地域の人たち十数人が演じた。

 劇中、知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)に収蔵されている遺書が映像とともに読み上げられ、10代や20代の若さで死地に赴かざるをえなかった特攻隊員たちの無念さや家族への思いが紹介された。