岡本玄
2014年8月6日10時56分
広島は6日、原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園で平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、安倍晋三首相、68カ国と欧州連合の代表らが参列。犠牲者に祈りを捧げ、69年前の惨禍を再び繰り返さないと誓った。来年は被爆から70年。被爆国・日本として、「核なき世界」の実現に向けた国際社会での努力と発信力が改めて問われる。
式典は1971年以来、43年ぶりの雨天開催となった。午前8時に始まり、松井一実(かずみ)市長と遺族代表が5日までの1年間で死亡が確認された5507人の氏名が記された名簿を原爆死没者慰霊碑に納めた。その後、安倍首相やアンゲラ・ケイン国連軍縮担当上級代表らが慰霊碑に献花。原爆投下の午前8時15分に合わせて「平和の鐘」が打ち鳴らされ、黙禱(もくとう)した。
松井市長は平和宣言で被爆者4人の壮絶な体験を紹介し、「核の非人道性」を指摘。核兵器という「絶対悪」をなくすため、憎しみの連鎖を生み出す武力ではなく、未来志向の対話ができる世界を築く必要性を訴えた。米国のオバマ大統領ら核兵器保有国の指導者には被爆地訪問を求め、「非人道的な脅しで国を守ることをやめ、新たな安全保障の仕組みづくりに全力で取り組んでください」と述べた。
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朝日新聞社会部
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