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 政務活動費をめぐって揺れる兵庫県議会で、辞職した野々村竜太郎・元県議(48)以外にも不透明な支出が次々と浮上している。各会派は7日午後、政活費の減額やルール見直しについて話し合うが、外部からは「自浄能力があるのか」との声も上がっている。

 「記念すべきお客様は、兵庫県からお越しのご夫婦」。3月に3泊4日で熊本・長崎両県を視察したとして、政活費から宿泊代など約6万8千円を支出した加茂忍県議(自民)。「視察先」の天草キリシタン館(熊本県天草市)で400万人目の来館者として妻とともに記念品を贈呈され、同館のホームページに載った。市政だよりには「良い思い出になった」とのコメントも掲載された。

 加茂氏は朝日新聞の取材に、「趣味や教養を深める行為は議員活動との境が難しい」「心臓疾患があり、妻の同行は容体急変に対応するため」として適正な支出だと主張。ただ、夫婦で宿泊したホテルのツインルームの費用については「シングルルームとの差額分は返還も考える」とした。

 2012年6月には「文化遺産保存の取り組み調査」などとしてインドネシア・バリ島を訪問。「資料」として購入した絵画代1万6千円を政活費から支出した。加茂氏は「(県民に)理解されない支出だった」と、返金する意向だ。

 「原本はない。添付の領収書は全てコピー」。岩谷英雄県議(自民)は7月下旬に会見を開き、11年度の政活費の報告書に添付した6枚の領収書が、日付を書き換えただけの使い回しだったと認めた。

 「データ整理作成代」として添付された領収書は計19万円分で、うち9万5千円を事務費として支出した。岩谷氏は、後援者名簿の整理などを委託した業者に、使い回しを指示されたと釈明。業者からとりつけたとする「証明書」を示して「支出は実際に6回分あった」と強調する一方、「日付を書き換えた人物は不明」とし、「まずいことをした」と謝罪した。