最初に性欲の衰えを感じたのは27,8のころだっただろうか。当時付き合っていた彼女とのセックス中、中折れしかかった。どうしたんだろうと考えてみた結果、前日に"抜いた"ことを思い出した。"抜く"ことが翌日に影響するなんて、そのときまでは考えもしなかった。それから、セックスの前には"溜める"ようになった。
その後も、特に2回戦以降は中折れしたり、いかずに終わることがたまにおきるようになった。中折れしかかると、ゴムが外れたりしやすくなる。抜いたら中にゴムが残った、なんてこともあった。そのころからセックス中もゴムが外れてないかをかなり意識するようになった。
ラッキーセックスの機会があっても、前に抜いたのいつだっけ?こいつで興奮できるかな?朝から晩までセックスしたいとか言い出さないかな?などと冷静に考えるようになっている。出会いそのものにもかなり億劫になってきている。
性欲は少しづつ、しかし順調に衰えているようだ。気づけば、「挿入した瞬間のすぐ出ちゃいそうなゾクゾクした感じ」がなくなって久しい。「そそるねえwwwたまらんwww」などとネットにコメントしつつも、体はまったくそそられてない、ということも多い。
性欲の衰えについて考えると気持ちがへこむ。出会いに億劫になって、セックスに億劫になって、2回戦どころか1回戦もろくにできなくなる未来を考えると悲しくなる。特に、セックスくらいでしか女性を喜ばせることができない私にとっては。
日常生活でも、テレビなんかでも、男性の性欲の衰えが話題になることはほとんどない。
女性のアンチエイジングや男性のハゲ克服などは蔑みも含めて目にする耳にすることは多いのに。うまい/下手な歳のとり方を学べることも多いのに。個人差がかなり大きいようだけど、だからこそ、人から学べることもあるはずなのに。
よくよく世の中を観察してみれば、みんな気になってるメジャーな悩みではあることはよくわかる。
コンビニにはウコンの力の横に、当然のようにマカの力が売っている。ドラッグストアには数千円もする精力剤が売っている。40過ぎたおじさんが子供ができたときの「まだまだお盛んだね」的な冷やかしとも羨望とも取れるコメント。30超えたあたりで射精を絶対目的としない変態的な性癖に目覚める確率。「やっぱり若い子は元気で素敵ね」という熟女人妻定番の台詞。くわえられるまではやわらかいままのAV男優。主婦向け番組で特集される"精をつける"料理の特集。中高年男性の「おれはまだまだ現役だぞ」という自身に満ちたアピール。いい年こいた男のできちゃった結婚。好きで結婚してタダマンできるはずの相手とのセックスレス。金で女を落とそうとするオヤジ。
もっと早く、若者のうちに性欲は"かなり衰える"ことが知れたらよかったのに。
そうすれば男はもちろん、女だって「いくつになってもやりたい盛りの性欲モンスター」だったはずの男に求められなくなって、必要以上に傷つくこともなくなるだろう。
いままで見えていなかっただけ