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軍事政権下にあるタイの文化省文化振興局の機関は2014年8月5日、PCベースのシミュレーションゲーム「Tropico 5(トロピコ5)」が国家の治安を脅かすおそれがあるとして販売禁止命令を出した。
「Tropico 5(トロピコ5)」は、カリブ海にあるトロピカル島(架空の国)でプレーヤーが独裁者となり、自分の軍事独裁政権を築くというシュミレーションゲームである。ゲームの中では、独裁者になったプレーヤーが選挙操作やメディアを規制したりするオプションもある。ブルガリアのHaemimont Gamesが開発し、2014年5月23日にリリースされた。
タイでは2014年5月22日から軍事政権になったので、翌日にリリースされたことになる。「Tropico 5」の前のバージョン(「Tropico 4」や「Tropico 3」)までは問題なかった。ゲームの主旨、内容から見ても軍事政権としては許容できないと判断したのであろう。クーデータ後、文化省はプラユット・チャンオチャ陸軍司令官が率いる軍事政権のナンバー2である海軍司令官が握っていることから、これからもこのような政権の検閲や販売禁止が出てくる可能性は否めない。
今回の措置に対するタイの人々の動向は報じられていないが、今回のような「ゲームの自由」や「表現の自由」を抑圧することは、軍事政権自らの首を絞めることにもつながりかねない。
「革命で出来た国家は革命を一番恐れる。」これは人類と国家の歴史が証明している。
【参照情報】
・Thai government bans 'military rule' computer game
・Thailand Bans Tropico 5 City-Building Game Over Security Concerns
・Thailand's censors ban 'Tropico 5' computer game
佐藤 仁(さとう・ひとし)
情報通信総合研究所 副主任研究員。2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事。
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