ソフトバンク傘下のスプリント、TモバイルUS買収断念へ
どうなるソフトバンクの世界進出?
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ソフトバンク傘下の米携帯キャリア「スプリント」による「TモバイルUS」の買収が断念されたそうです。
なんでも、原因は米国の規制当局の承認を得ることが難しいからとのこと。そういえば、この買収計画については昔から規制当局が認可するかがキーポイントだと推測されていましたからね。そのハードルを超えることは難しかったみたいです。
もしスプリントによるTモバイルUSの買収が成功していれば、米国ではAT&Tとベライゾンに続く新たな第3極としての地位を築くはずでした。孫社長も業界第3位からスタートし、大きな成功を収めたソフトバンクモバイルを意識するかのように「(アメリカの携帯市場は)上位2社による寡占状態にある」なんて発言していたんですけどね。日本での成功体験をアメリカに持ち込むのは難しかったようです。
それにしても、これまで何度もこの買収については「ほぼ合意に達した」と報じられていた中での急転直下の結末。ビジネスの世界って難しいですね。
source: ウォール・ストリート・ジャーナル
(塚本直樹)
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